お正月

某所の神社では闘鶏が名物らしい。

毎年1月のそれを楽しみにしている人が多く、勝ち鶏投票券(?)の発売の際には、神社の境内に襖くらきの大きさの「参加鶏(?)の紹介看板(筆書された厳めしいもの)」が並び、大勢がそこに集まる。参加鶏のスペックを見ては、皆が評論家のように各鶏の長短を語っては、自分の投票鶏を決めていく。

他にも沢山の楽しいこともあろうに、ここは他に娯楽のない江戸時代なのか?と思うほどに皆が楽しみにしている様子だ。江戸時代に闘鶏が人気があったのかもよく知らないけど。

不思議なシステムなのだが、この闘鶏では闘いが終わると鶏はすぐに〆られ食肉として饗される。勝ち鶏投票券購入者には、この肉を口にする権利を得る。そのため、紹介看板には脂ののりや食感(推測)が記されているほどだ。

もはやこうなると、強い鶏を選んでいるのか食べたい鶏を探しているのか訳がわからないが、誰も疑問を持たずに成り立っている。


話は変わるのだが、大学の頃に所属していたジャズバンドサークルのOB総会イベントが1月に行われることになっている。1950~60年代のスウィングに傾倒し、カウントベイシーをコピーした。総会ではベイシー楽団の有名曲「Wharly Bird」も演奏するはずだ。鶏だ!

久しぶりのOB会イベントなので、アトラクション含めて盛り上げたい。そこで、例の闘鶏に参加し、なんなら試合の終わった一羽をまるごと買い取ろう。パーティー料理の一品として食べてもいいし、なんなら〆ずに生かして会場を歩かしておいても良い。

そうだ、鶏の購入資金はクラウドファンディングで募ろう。出資特典はOB会のパーティーに参加してもらおう!それでは、単なるパーティー会費じゃないか…。


各所に不思議なところのあるこの話は、誰も異論を唱えることなく、僕の脳内で初夢として展開されたものである。

この前後もあったのだけど、思い出せない。思い出すとこをなるべく客観的に書き出してみたが、何の暗示なんだろうね。とりあえず、仕事に忙殺されるような夢じゃなくてよかったよ。


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