寒い冬の朝

関東でも今日は雪が降るところもあり、夜には都心でも雪が降るかもしれないとのことだ。今日は朝から寒い中、新幹線に乗って出掛けている。

寒い日は新幹線に乗っていても窓側に座ると寒い。ガラス窓から外の冷気が伝わってきて、体がブルッとする程だ。一般に窓側の席の方が人気があるのだろうけど、この時は通路側でもよかったかなと思う。

新幹線の窓から景色を見ていて思ったのだけど、寒い冬の朝にはワクワクしない。窓から人気のない畑とか田圃を見ると「寒村」という言葉が浮かんできて、寒さも倍増するような気がする。


f:id:datetaira:20200127100140j:plain


季節感は基本的には個人の経験の積み重ねで作られるものだろうから、1月中旬~2月の年間で一番寒くなる時期に、記憶に残る楽しい経験があまりなかったのだろう。

年末から年始にかけてはイベントも多く、街の雰囲気やテレビ番組などからも気分が高揚する。それが終わると寒さも一段階進み、年度末の忙しさとか受験生の大変さとか、なんだか浮かれていられないような雰囲気が街を包むような気がする。

バカみたいな商業イベントのバレンタインデーもあるが、僕には縁がない。多少、縁のあった若い頃から別になんということのない時期だったように思う。そうだ、学生時代のテストだ。本当に勉強をせずに過ごした大学生の頃は、この時期にテストがあり、それが終わると長い春休みだった。当然、いい成績など期待出来ないから、結果が出る前の現実的逃避として怠惰な遊びを繰り広げる「意味のない虚しい期間」を過ごしていた。

もう25年も昔のことだし、その25年間で「この時期の楽しい思い出」に記憶が上書き保存されてもいいのではないかとも思う。