年中行事

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昨日、蛤を食べた。

安くに売っていたものを買ったから食べただけだ。しかし、昨日は偶然にも桃の節句だった。僕にも、将来の伴侶に恵まれてほしいと願う娘がいるが、それを意図してのものではない。


Webで「今日は雛祭りなので、ちらし寿司と浅利の吸い物!」と言っている年配女性(確からしい推測)のコメントを見た。

「桃の節句に蛤」の由来とされる「貝合わせ」という点では浅利ではないはずだが、確かに浅利の方が安価だし、二枚貝だから「殻と殻を合わせる」という点では屁理屈っぽくも道理に通っている。


基督の誕生日に七面鳥ではなく出来合いの鳥の唐揚げを箱入りで買ってきて食べたり、節分に何でもかんでも巻き寿司にして食べにくいサイズでかぶりつくのが好きな日本人だ。

蛤→浅利の変換など、変化のうちに入らない些細なことなのかも知れない。それでも、「浅利汁にした年配女性」には、本来雛祭りに食べるのは「浅利ではなく蛤である」ことは分かった上での変換行為であって欲しい。

その方に娘さんがいらっしゃるかどうか知るわけもないが、そうでなければ娘さんは伴侶に恵まれない人生を送りそうな気がするのだ。まぁ、その娘さんの幸せなど、どうでもいいことではあるが…。