サクラ

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サクラが好きだ。

ソメイヨシノの花もいいし、寅さんに健気に接する妹もいいし、道明寺をくるむ塩漬けの葉っぱもいい。

いずれも好きだが、特に好きなのは木材としてのサクラだ。時間の経過とともに飴色に輝いてくる深い色。しなやかな質感。身の回りの木材製品もサクラで作られたものを好んで求めている。

国産のサクラではなく外国のブラックチェリーと呼ばれるものが多いのだろうけど、木材としてのサクラが好きなわりには、サクラ木材の種類や特性などの細かなことは知らない。まだまだ勉強の余地はあるな…とも思うが、知識をインプットするよりも、実際に接する機会を増やして、体感的にサクラを深く知っていくべきであろうとも思う。


美味しいものを食べたときに、レシピや蘊蓄を調べることも楽しい。しかし、見様見真似でも自分で再現を試みて、「料理するというアプローチ方法」から、その美味しさの秘密に近付くことが大切だと考えている。

琴線に触れる音楽を聴いたときは、とにかく聴きまくって自分の中でその魅力がなんなのかを探し当てることが大切だと考えている。ついつい、ライナーノーツや解説文章を頼り、それらを鵜呑みにして自分で感じ取ったことのように思ってしまうことも多いのだけど、本来的にはやはり自分の中で咀嚼しなくては意味がない。

料理や音楽とサクラがどう関係あるのか?と思う方もいるだろうが、興味を抱くことや好きなことに対してどう臨むかという点では共通項が多い。

外から得られる知識と内面で感じとる体感。これらのバランスが大切だ。Webで簡単に外からの知識を得られるようになり、とみにそう感じる。


そう言えば、娘の入学試験が終わった。発表はまだ先だが、ここでもサクラに接することが出来ることを望む。