Oh! Talkie!

先週からテレビでやっている「バックトゥザフューチャー」を見ている。

第一作の公開は小学5年生くらいの時だった。公開当時は興味はあったものの、自分で映画を観に行くほどの小遣いも、一人で勝手に映画を観に行くだけの行動力も持ち合わせていなかったから、劇場で「バックトゥザフューチャー」を観たことはない。高校生になってから、レンタルビデオで観たのが、ソレとの初遭遇だったはずだ。

以来、5年に一度くらい三作をぶっ通しで観ては毎度毎度、ワクワクし感動している「イイ映画」だ。


さて、そんな映画を観ている感想を書き連ねようと思ったのではない。タイトルの「トーキー」は音声付きの映画を観ていて思い付いただけの駄洒落である。

今夜は「桜桃忌」について書こう。


本日、6月19日が「桜桃忌」その日であることは今年まで知らなかった。「桜桃忌」が6月であることや「太宰」の命日ということは知っていたが、日付までは知らない聞きかじりの知識だった。

中学生のころ、教科書とか読書感想文を書いてみるために太宰治の作品を読んだことはあった。その後も何作か太宰作品を読んだが、特にハマることもなく、退廃的で耽美的な生活に憧れることもなく、世の中を疎むことなく溌剌とした健全な毎日を送っている。勿論、今の政府の堕落しきった姿には辟易とすることは大いにあるけど…。

嫌いではないが、好きでもない。文学的な知識を持つうえで一応知っておいた方がイイだろうから…というだけの関係だ、僕と太宰は。


しかし、さくらんぼのことは大好きだ。
そんなところから、6月になるとさくらんぼをよく食べる。

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今日が「桜桃忌その日」だったからではない。
たまたま、先週買ったさくらんぼが古くなっていたので、昼食にさくらんぼを食べた。

初めて食べる「紅さやか」というさくらんぼ。
今日の昼間に食べたそれは、小振りなアメリカンチェリーという感じで、安価だが味もそれなり…というものだった。それでも、美味しいのだけど。


来年も再来年も6月くらいになると、僕はさくらんぼを食べることだろう。そして今年以降は「桜桃忌」の日付まで意識して食べるのだろう。その時には更に、「2020年の桜桃忌」に「バックトゥザフューチャー」を観ていたことも思い出すのだと思う。

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※既に色々なところで論じられているのだろうけど、「バックトゥザフューチャー2」におけるビフがアメリカのポルノ好きの成金大統領にそっくりなことと言ったら!
退廃的で希望のない未来を作る強欲親父っぷりが、この映画の作られた80年代後半にして「その30年後のアメリカ」を見据えられているようで、ゼメキス監督こそタイムトラベラーではないかと思うほどだ。