ものを直して使うこと

今日は家電を修理した。

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普段から使っているCDプレーヤーだ。
ベスタクスのcdx16。15年くらい前に買ったと思うが購入時期は明確ではない。それよりももっと前のことだったような気もするが、池袋のビックカメラで買ったことは確かだ。

以来、何千曲と音楽を再生してくれ、日々の生活に潤いを与えてくれたものだ。って、今もまだ使っているのだけど、この数年、CDを入れても吸い上げて読み込む事が出来ず、手動でCDを跳ね上げさせる必要があったのだ。


「さあ、これを修理したい!」とは常々思っていて、少し前にオーディオ修理を行う店に何件か聞いてみたのだが、いずれもが口を揃えたように言うのが「ベスタクスの修理はもう、やっていません」とのこと。

ベスタクスというメーカーはもう何年も前に消滅していて、メーカー側の修理受け付けも昨年の夏に終わったことは知っていた。しかし、市井のオーディオ専門店ならメーカー保証とか関係なく、独自の職人が分解修理などもしてくれるものだと思っていた。結果、そんなことはなにもなく、彼らはベスタクスへの修理依頼の窓口となるだけだった。


これには大いに失望した。
結局、彼らはものを売り付けるだけなのだ。売り付けたものや、別の店で買ったものであっても、それらを修理して長年使えるようにしていこう、という気概は持ち合わせていないようだった。


彼らに限らず、日本のほとんどのメーカーは消耗品として、新たなものを次々に売って利益を得ることしか考えていない。分かっていたことだけど、ガッカリだ。


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という事で自宅でプレーヤーをバラして修理した。
…と、一言でこの作業の振り返りを終わらせることは出来るのだけど、そもそもそんな技術を持ち合わせていない僕にとっては、これはなかなか大変な作業だった。

細かなことは割愛するが、バラし方から今回の症状の原因究明から修理に必要になる部品まで、全てネットで得た情報をもとに作業を進めた。ひとつのサイトではなく、幾つものサイトを見て、それらの知識を繋ぎ合わせての作業だった。

そうした知識をネットにあげてくれた皆さんには本当に感謝する。好きなものであれば、可能な限り修理をして使い続けたい。何よりも、一部の部品が壊れただけで機械全部を捨てるなんて勿体ないではないか。

外部の店舗が頼りにならない現状では、このCDプレーヤーに限らず、好きなものは自分でメンテナスするという気概は持ち続けたい…そう考えさせられた日曜日の午後だった。

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