今日はこの夏、旅に出掛けた高知のことを書く。
これまで行きたいと思っていた高知に、46歳にして初めて訪れることが出来た。青春18切符を利用しての「のんびりぶらり旅」で、松山から高知を目指した。
松山から南下し、宇和島から四万十川に沿って太平洋側に抜ける鈍行列車の旅は素晴らしいものだったが、それ以上に高知という土地の持つカラリとした雰囲気に惹かれた。
僅か2日泊まっただけで、その町の何が分かると言うのか?住んでみて初めてしっかり見える表情もあるだろう。あくまでも通りすがりに見えた印象だけなのだが、それはとても人間くさく、僕の心を掴んだ。
美味しいと思えるものを食べて、楽しいと思える酒を飲んで、心地良いと思える友と一緒に過ごす。
そんな当たり前のことを、高知というところはとても素直に体現しているように感じたのだ。
皆が望むことだろうから、高知がとりわけ楽しい場所ということもない。僕にとってはとても楽しいところだったが、それは人それぞれの好みもあり、高知と僕はウマが合ったのだろう。
ベタベタな観光地だが、桂浜にも足を運んだ。
市内からチャリンコで向かったのだけど、夏の暑さも手伝って、それはそれはしんどかった。しかし感想は「ふーん…」という程度のもの。真っ青な空のもと太平洋を眺めれば、もう少し違っていたのだろうけど。