燻製を作る

燻製を作るようになって何年だろうか?

学生の頃に、時には友達の車に乗せてもらって山間の清流などに出掛けて燻製を作っていたように覚えているし、下宿のベランダに自作工作のダンボール箱のスモーカーを置いて作っていたことも覚えている。

思い返すと15年前くらいから10年前くらいが、一番燻製熱が高まっていて、秋になると豚を塩漬けにしてハムやらベーコンを躍起になって作っていたように思い出される。


燻製を作るのは、本当に面白い。
下拵えの段階でどれだけ素材に味をいれるか。
そんなことを一番に考えていた時期もあるし、薫材を何にするのか?その薫材までしっかりと拘り自分で拾い集めたものにしたい!と強く思って、桜の枯枝ばかり拾い集めて、野外で盛大に煙をたてまくっていた時期もあった、思い返してみると…。

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何年も前の写真だけど、当時、僕はボルボに乗っていて、そのボルボをバックに盛大に煙をあげる燻製製作過程の写真だ。



そして、その日に作り上げた燻製がこちら。
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ハムやらベーコンを作り、チーズをスモークする。
煙で燻す事で、驚くほど美味しい燻製ができるのだけど、ハムやベーコンをだいたい間違えることなく作れるようになるまでには、やはり数年の経験を要した。

とにかく簡単に燻製を楽しめるのはプロセスチーズのブロックを燻製して作るスモークチーズをだから、燻製初心者にはチーズの燻製をお薦めするし、下拵えの手間も含めて一番やり甲斐があるのはハムだとお伝えしておこう。


やたらに塩辛くって、鍋物にでもしないと食べられないような代物が出来上がったり、塩分が足らずに保存性を高めることが出来ずに、数週間で黴てしまうものが出来たり…。

今、思い返しても楽しい思い出だけど、出来の良し悪しに関わらず、年末の歳暮として友人に送りつけたりもしていたものだ。

そして、美味くもなんともないハムを送りつけられた友人家族も律儀に「今年もハムの人を演じてくれて有難う!」なんて感じの謝辞をいただいていたものだ。今となると、僕の道楽にお付き合いいただいたことに感謝しかない。