冬支度③

週を追うごとに冬が近付くのを感じる。

僕の住む街は日本でも一番ではないかと思うほど気候が温暖で、ダウンジャケットなど必要にならないくらいの土地だ。

そんな訳で、絶対値としては全然寒くないのだけど、前日との比較という点では随分と寒くなってきた。秋が終わり、冬が始まる。


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春まで住んでいたウチは南向きで、12階の遮蔽物もない部屋だったので陽当たりは良かった。真南に向いていたから、午後になって太陽が西に行ってしまうと直射日光はほぼ入らなくなっていたのだけど…。

今住んでいる部屋も南向きだ。しかし、2階の部屋で南側には6階建てくらいの高さの建物があるので、冬の朝にはその建物に陽が遮られて朝早くからは部屋に陽が差し込まないことに気が付いた。夏には朝6時前に差し込む光が眩しかったのに。

陽の差し方で季節を感じるのも引越して来てから最初の冬だからであり、何年も住むと簡単にそれに慣れてしまうのだろう…なんて思いながら、朝から漬物作りに取り掛かった。


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昨日のうちに買っておいた白菜を漬ける。

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材料は白菜と塩だけ。

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白菜をバサバサと切って、塩をかけて重石するだけ。


大振りの白菜だったので8等分に切っていたのだが、その時にふとしたことを思い出した。
白菜を包丁で切る音は「時代劇の人を刀で切る音だ」ということ。時代劇の音効で擬音を録音する時に、白菜を切るらしい。昔、テレビの裏側を公開…みたいな番組でやっていた情報だ。

白菜の根本に近いあたりに包丁を当てて、一気に切り込んだ時の…この場合は「斬り込んだ」と表記するのが正しいのだろう。その時に聞こえる「ブシュッ!」言う感じの音!

時代劇スターにでもなったような気持ちで次々と白菜をなぎ倒して、白菜漬けの仕込みはあっと言う間に終了。クリスマスを迎えるあたりから美味しくなると思う。