クリスマスが近づく

僕はほぼ無神論者に近い仏教徒である。

ブッダなのかお釈迦様なのか、分からずに取り敢えず、実家の葬儀の際にはお寺さんにお世話になっているから…というレベルでの「信奉も信心もない檀家」の一人だ。 

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そんな僕にも、商戦行事としてのクリスマスはやってくるのだ。どうしようもない商業活動だと思う反面、やはりクリスマスの到来は楽しい…とも思う。そんな感じで年末のクソ忙しい時期を過ごすようになって、もう何年にもなる。



日本でのクリスマスについて、完全に「商業ベースのワクワク感」に乗せられていることは分かっているのに、師走の気忙しい時に脳天気なクリスマスソングが掛かる街角を歩くと心が踊ってしまう。

キリストの誕生をありがたいなんて思う人がどれほどいるのだろう。僕の身近ではそんな人を見ることなどほぼ無い。そもそも僕は「なんちゃって仏教徒」だからキリストの教えとは無関係だ。

しかし、「クリスマス」というワードだけで温かくなる気持ち。人に何かを施したくなるような幸福感。そんなものは商業主義のプロモート作戦だと思うようになって10数年になる。でも、クリスマス感を肌で感じるのはとても良い楽しい。

「つまらんはずであるクリスマス」なのに心が踊る…というジレンマを抱えながらも、それでもワクワクしている僕がやはり今ここにいる。クリスマスを迎える!…と言ったところで、僕自身は何も変わらない日を過ごすだろう。


※写真は2年前のクリスマスに、子どもたちに与えたプレゼントに添えたもの。今年のものではないが、普遍的な僕の信条である。