この一年を振り返る【文化的な刺激】

おっさんになってきて、色々な物事への対応能力は上昇したと思っている。

しかし、既に身につけていた対応能力が全てではないし、人間は死ぬまで新たな知識を手に入れて、より良く過ごそうという欲を持たねばならないと思っている。


この一年で僕が受けた刺激、そしてこのあとの生活への武器となるかは不明だけど、取り敢えず記憶に残るものを振り返ってみたい。



…しかし、考えてみても「これだ!」とキマるようなものはない。どうも、僕は45年間の蓄積を伸ばすことくらいでしかこの一年を過ごしていなかったようだ。新たに得たことがすぐに思い浮かばないのだから…。


今年、初めて接して印象に残っているものを書き出そう。

鬼滅の刃
ゆらゆら帝国
■映画「音楽」と大橋裕之

…新たに得たものなんてこのくらいのような気がする。
…単にオタクなおっさんのどうでもいい好みを記しただけのように思う。恥ずかしくもあるが…。



世間はコロナ禍だと言って、ウチでメシを作ったり、家族や友人と過ごしたり、本を読んだり音楽を聞いたり…数多くの「ゆっくりと自分と向き合う時間」を推奨されていたのだけど、僕は実に保守的に過ごしていたようだ。

過去に知っていたもので、更にその面白さを認識したものであれば、すぐに沢山挙げられるように思う。


■マイルスの気合の入った音楽
野宮真貴のポップな音楽
伊丹十三の先見性
向田邦子の庶民描写
沢田研二のセクシーな歌唱
NHKの番組の反則さ
ローリング・ストーンズの不良性
火垂るの墓
■ジェイムスブラウンのファンキーさ
■チェットベイカーの刹那さ
■手塚漫画の奥深さ
石立鉄男の演技
仁義なき戦いの社会描写
土岐麻子の歌声
■大野雄二の作曲
■バートバカラックの楽曲
筒美京平の偉大さ
■ドナルドフェイゲンのスノッブ
■井上順の男前っぷり……

………などなど。

単に好きなものを挙げているだけなのだけど、これらには今年よく触れ合った。新たな発見がないわけではない。改めて素晴らしいと感じ、それらが僕の生活を豊かにしてくれた。


既に接触している知識を深めるだけでも、この先の人生は楽しめるのかも知れない。無理に新たなものに出会う必要もないけど、まだ知らぬものは数多くある。

来たるべき新年は多くのものに出会う一年にしたいと思う。