秋から冬にかけて漬けておいた漬物を食べる日が続いている。白菜と蕪の塩漬けである。
いずれも冬になるとなくてはならない漬物で、クリスマスあたりから正月に一番美味しいものを食べたくなる。それに照準を合わせて、例年11月後半に漬け込むのだ。
年末から過食を控えるようにした。
つい食べすぎてしまい、胃袋だけでなく体も重い…という生活を本当に何年も送っている。
ダイエットをしたい…という気持ちが無いわけではないが、美味しく食事をするために空腹状態を作るように心掛けている。ほんのこの一ヶ月のことだけど。
するとてきめんに酒が美味い。
そして、ちょいと食べるものもとても美味い。
腹が減っているから、何かを胃袋に押し込みたい…という質の食欲ではなくて、舌の感度があがるような感覚だ。薄味のものでも、そこに潜む旨味とか優しい味わいをビリビリと感じ取れるような感じ。
という訳で、ここ最近はとても美味しくものを食べているのだけど、量を抑制することでの味覚の発達なので、買ってきたものの消費速度も非常に落ちた。
これまでの感覚で買い物してしまうと1週間では食べ切らず、余剰在庫を抱えてしまう有様だ。
このことに気がついたのはこのサイクルが始まって一ヶ月近く経ってからのことだった。
例年とは消費スピードも落ちた漬物。
この分だと冬の終わり頃まで楽しむだけの量はある。
「漬物を漬けたい欲」みたいなのが無いわけではないが、当面は消費に没頭しよう。幸い、糠床も年末には全て野菜を引き上げて冬眠中だ。
食べる量は減っても体重は一向に減らないのだけど。