漬物で感じる季節

僕の趣味の一つが漬物作りだ。

このブログにも折に触れて漬物のことを書いているし、食べている頻度も高い。趣味というよりも生活の一部だし、一部というよりももっと大きな割合を占めているのも知れない。


そうやって考えていくと、食事を作るのも趣味だし、酒を飲むのも趣味だ。音楽をかけるのも掃除をするのも趣味だ。しかし、その全てを生活と言い換える事もできる。仕事以外は全てが趣味なのかも知れない…。


さて、漬物のことだが、季節に応じた漬物の仕込み時期というものがあり、材料となる野菜にも旬を迎えて安くなる時期がある。

春夏秋冬、僕が手掛ける漬物を挙げてみると、春から山葵漬(醤油漬け)、糠漬、辣韮の塩漬、梅干、紫葉漬、白菜漬、蕪の塩漬、山葵漬(酒粕)…あたりが年中行事になるだろうか。

食べる頻度で言うと糠漬がダントツに多い。
春から秋までフルに漬けて食事の度によく食べる。


時期で言うともう辣韮を漬ける時期なのだが、今年は見送ろうかと思っている。

一つには去年、一昨年と漬けた辣韮がまだ残っているから。もう一つは辣韮を食べる時期と糠漬を食べる時期がかぶっていて、夏野菜の出来の良いものが手に入れやすいので糠漬がとても美味く、辣韮をそんなに食べなくなったという理由によるものだ。


逆に今年は増産しようと思っている漬物が梅干である。
去年初めて漬けてみたのだけど、これが殊のほか美味しく、人にあげても喜ばれている。

本などによると「最低一年寝かせてから…」とか「3年くらい寝かすと美味くなる」なんて言われてもいる。僕は一年も寝かさぬうちに食べているが、美味い。そして、時間が経過したもののほうが味が落ち着いて来て美味くなることも分かった、一年も寝かしていないけれど…。

そう思うと、去年漬けた量では間違いなく3年も持たない。熟成される前に食べ切ってしまいそうだ。ならば増産すればいいだけだ!


そんな訳で今年の梅雨時期には辣韮には取り掛からずに梅仕事に専念しようかと思っている。

黄色く熟した梅が安価に出回るのはあと2〜3週間は後のことだろう。そうしたらゴソッと量を増やして梅干作りに精を出したいと思う。