余り物を食べるということ

僕は基本的には自炊してメシを食べている。


一通りなんでも作れるし、それらは僕の好物と言えるくらいに美味しいと思っている。

作れないものはないのだけど、あまり作らないものとしては揚物が挙げられる。これは買ってきた方が手軽だからという理由であまり自分では揚げない。お客があれば揚物も作るのだけど…。

買ってきた揚物は手軽でそれなりに美味しいのだけど、本当に美味いなあ…としみじみ思うくらいに美味しいと思ったことはない。やはり面倒臭さの回避とか手軽さのために買って来て食べているのだ。

そして、買ってきた出来合い惣菜の揚物はあっという間に食べられてしまう。なぜだろうか?噛みしめて旨味を反芻するなんてこともなく、パクパクと食べてしまうイメージだ。


しばらく前にTwitterで「食費を節約して貯金することが自慢の主婦の家庭の子供が、幼いのに相当な肥満児になった」というものを読んだ。食費を切り詰めて、それなりに満腹感を得ようと思うと、出来合い惣菜の揚物や炭水化物過多の食事が増えてくるのだろう。


そうした食事は安価なだけでなく、作る手間や献立を考える手間も省いてくれる。その代償として太ったり、味覚障害に陥ったりする。

僕の言う「味覚障害」とは化学調味料が入っていないと美味しさを感じ取れなかったりすることだけではない。季節ごとの食物の美味しさを知らない人のことも味覚障害とみなす。

走り〜旬〜名残という食物の本来の時期を考えることもなく、毎日カレーやラーメンを食べている人も多いだろうから、相当な割合で味覚障害のやつもいるだろうと思う。


そんな自炊生活を続けていると、やはり「余り物をどうやって美味しく食べるのか?」と言う事は大きな課題になると思う。

僕は無駄遣いをしてしまうことは多いくせに、食べられるものを捨てるのはとにかくもったいない!と感じてしまう「筋金入りの貧乏性」だ。

食事を作る度に、ちゃんとその場で食べ切るものだけを作ればいいのだけど、多く作った方が美味しいように思ってしまうので、食べ切らずに余らせてしまうことも多々ある。