夏の朝の匂い

一年ぶりに始発の列車に乗り込んだ。

薄暗いどころか真っ暗な朝のうちから支度をして出掛けることなんて滅多にない。

しかし、この夏は割と早くに目を覚まして、朝の匂いを嗅ぐ事も何度かあった。おっさんになってくると早寝早起きになってくると言うのは真実だと思う。単に夜遊びがそんなに面白くもなくなってきて、夜早く寝るようになるから朝もちゃんと目が覚めるだけのようにも思うけど…。そして今朝も表を歩いていると夏の朝の匂いを感じた。


まさに一年前の旅のときにもこのブログに書いたのだけど、夏の朝の匂いというものは子供の頃の記憶を蘇らせる。ラジオ体操に行くときのことやカブトムシを採りに行くときのこと。

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駅までの道すがら、そんなことを考えているうちに始発の列車の出発時刻が迫っていた。西に向かうなら05時00分、東に向かうなら05時04分。

どちらに行こうかどこに行こうかも決めきらないまま朝がやってきて、行先は駅についてから気分で決めようと思っていたのだけど、西行きには間に合わないかもな…選択肢はなく東行きの列車に乗るのか…なんて思っていたら西へ向う列車に間に合った。

あてはない。しかし、制約もない。
とりあえず僕は西に向う列車に乗って、このブログを書いている。