夏の天気

旅から戻った途端に天気が変わった。

丁度、立秋の前と後の時期になるから「さもありなん」ということではあるが、旅に出ていた間が「盛に向かっていく夏の天気」であったことは良かった。

戻ってきてからの空気と言うと、もったりと湿度を帯びていて蒸し暑く、夕方には夕立がやって来そうな天気である。季節は移り変わって行くものなのだから仕方ないのだけど、旅に出ている間に夏はすっかりと盛を越えていた。


子供の頃に深層心理に植え付けられてしまったのか「深まってきた夏の天気」というものはなんだか寂しさを感じさせる。

楽しい夏休みも折り返しを過ぎた時の空気感と言うか、お盆に大勢の親戚たちと楽しく過ごし、その親戚たちが帰って行った時の感じとでも言うのか、なんだか寂しかった思い出が、この空気を吸うと思い出されるのである。


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そんなことを考えていると台風もやって来ていた。この夏の旅では出雲、大分、福山、鳥取に出掛けていたので、今日、中国地方を縦断していった台風が数日早くに来てきたならば、僕のコースともろにぶつかっていたと思う。夏休みの間が天候に恵まれていて本当に良かった。

天候だけでなく、この旅では本当にいろいろなことを感じたし考えた。これらはまた別の頁に書き留める。