季節感のある服装

本当に毎年思うことなのだけど、夏から秋に変わる時の服装が本当に煩わしい。

幸いなのかどうなのか、僕の住むところは四季を問わずにとても暖かい場所だ。これは「今住んでいるところ」だけではなく、過去にも大抵暖かい場所に住んでいたのだと捉えている。そんな暖かい場所にいると、夏の訪れを先取るような格好はいち早く出来るのだけど、秋らしい格好はなかなか出来ない。


前者の事例は4月になると短パンとビーサンで過ごしても当たり前のような気候だし、後者はもう10月の半ばになろうかというのに短パンとビーサンで過ごすのが快適だ…ということだ。

昨日も今日も暑かった。
朝夕は多少涼しく、なんだか秋も深まって来たように思うけど、昼間は30℃を超えるような暑さで、尚且ムシムシしている。朝夕の涼しさにしたって、もっと空気の美味しい山間部なんかだったら、澄み渡るような涼しさだろうし、ここで僕が感じている以上に秋がやって来たことを楽しめるのだろう。


冬の楽しみの一つが「冬らしいお洒落をする」というところにある。セーターを着てジャンバーを着て、更に上着を着てマフラーを巻く…みたいなやつ。

僕の住む街ではそんな格好が必要になるような冬は来ないし、ジャンバーを着るようになるのもまだ一月以上先のことになるだろう。

都心に住んでいた時は、それでも季節感のある服装をしないと人目もあって恥ずかしいと思っていたし、そんな我慢して季節感を出す装いも楽しいと思っていた。

今、僕の住む街にはそんなお洒落をして出掛けたくなるようなところはない。そんな楽しみもないけれど、人目を気にせず自分の快適さを最優先出来るという田舎なりの利点もある。なので今日も僕はビーサンを履いて出掛けるのだ。



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写真は2年前の夏に旅に出た時のもの。
夏の暑い時に履くビーサン…と言うよりもゴム草履は本当に快適な履物だと思う。ビーサン…もとい、ゴム草履自体は子供の頃から好きだし、もう10年以上の「夏の定番スタイル」になっている。

ゴム草履のことは少しであっても悪く言いたくないのだけど、「ゴム草履=ちゃんとしていない格好」に見られること以外に、夏の履物としてはデメリットはないと思う。特にこの数年愛用しているパールの「ギョサン」はクッション性、頑丈さ、履き心地、そして値段…と本当に素晴らしい履物である。革靴で言うところのオールデン、スニーカーで言うところのニューバランスを価格面で大きく凌ぐ逸品だと信じている。