このところ、季節のことばかり書いている。
我ながら、もっと他に面白い体験でもしていないのかよ?なんて思ったりもするが、気になることが季節のことばかりなのだから仕方ない。これも僕が年をとってしまったことに起因するに違いない。
「年をとる」ということは色んなことが面倒になってしまうということだ。これは数年前にちょっと会った人から聞いた話だけど、本当にそのとおりのように思う。
日々マメに動いたり、退屈はしていないから「面倒になっていない」と思う人もいるだろうけど、それは自分が面倒に感じない範囲の興味事をマメにこなしているのであって、新しいもの挑もうとする意欲などはやはり削がれてしまっている。これが老化なのだと思う。
さて、随分と老化現象の進んでいる僕は、興味の範囲内ではそれなりにマメに生きている。今日は土曜日で休日だけど、久しぶりに朝から気持ちのいい日差しなので、布団の掃除やら衣替えをしようと思っている。
2週間前はゴム草履で出掛けていても平気だったのに、今日はブーツで出掛けてもおかしくないような「秋らしさ」全開の気候である。
テレビなどでは「夏から冬になった。秋はどこへ行った?」なんてことを真顔で言っているが、こいつらは馬鹿なのだろう。
たまには冬並みの気温になることがあっても、その後はそれなりに秋らしい気温になっているではないか。冬というのはセーターを着込んだり、マフラーを巻いたりするような寒さだ。全くもって「今の秋そのもののような気候」に対して、少しでも寒いと思えば「冬だ」と騒ぐ馬鹿には黙っていてもらいたい。
そんな秋晴れの午前中に、保管クリーニングに出していた冬物衣類が戻って来た。春の終わりにまとめてクリーニングに出したジャケットとかコートだが、我ながら絶妙な「返却日指定」をしたものだと思う。
夏布団のカバーやらシーツやらを洗濯して、衣替えをするには絶好の秋晴れの日!今日が数日前のように冷たい雨の降る天気だったら衣替えの作業をしようという気分にもならなかっただろう。
短パンをしまい込んで、ジージャンや革ジャンを着て街を歩く季節。夏の間に多少溜まった埃もきれいに掃除して、気持ちの良い秋を迎え入れようと思う。