冬の南瓜

季節は春に向かっているのだけど、まだ寒い日が続いている。

今日は南瓜のことを書く。
冬至を勘違いしているとかではない。文字通り、冬の南瓜のことについて記す。


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夏の出来事なのだけど、去年の夏は何度か南瓜を食べた。南瓜を好きだとは思わないので、そいつを買ってきて料理することもそんなにないのだけど、去年の夏は珍しく南瓜を買った。

食べてみると思いの外美味しくて何度か食べたのだが、その種をプランターに植えて元気よく伸びていく南瓜の栽培を楽しんだ。

種を植えたのが夏の終りだったが、暖かな秋の間はグングンと蔓を伸ばし、いくつもの花を咲かせた。そして秋の終わりには小さな実をつけたのだが、冬になるとその実は全く大きくならずに、なんとか植物としての生命を維持しているような状態になった。

僕の住む町がいくら暖かなところだからと言っても、冬になるとやはりTシャツでは過ごせない。全国的に見れば暖かな町であっても南瓜が育っていくのは寒い気候なのだろう。そりゃそうか…。


年が明けてからも、南瓜はなんとか青い葉を保ち必死に光合成を行っているように見えた。そんな葉っぱも1月の半ばを過ぎると一枚ずつ萎れて枯れていった。そして1月下旬になると、遂に茎も葉っぱも茶色くなりおよそ5ヶ月の天寿を全うしたのだった。

写真は11月頃に実って、それから大きくなることもなく枯れたことによって僕に収穫された南瓜の実である。大きさ比較の為にライターと並べてみた。

南瓜が生命力に溢れ、育てやすい植物であることはよく分かった。今年、ベランダのプランター菜園に南瓜の種を植えるかどうかは分からない。成長しまくる南瓜の茎や葉はベランダの多くの場所を専有するからだ。

しかし、南瓜を植えるのであれば、気温が上昇し続ける春に種を植えてやり、大きな実を実らせて種を残して子孫へ生命のバトンを繋げられることのできるように気を付けてやりたいと思う。