トランペットを吹く

このブログにはあまり書いたこともないのだけど、僕はトランペッターだ。

「トランペッター」なんて言ったところで、僕は別にトランペットを巧く吹けるわけでもないし、そもそも長いことトランペットを吹いていない。

随分と昔にトランペットを吹くことが好きだった…と言うより、トランペットを吹く環境とかトランペットが吹ける僕自身のカッコ良さとかが好きだった。

よくよく考えてみると「トランペットを吹くこと自体を楽しいと思ったこと」などほぼないようにも思う。


そんな「トランペットを吹くことをそんなに楽しいとも思わない僕」であるが、年明けからトランペットを再開しようと考えている。

「年明けから…」なんて言って、既に結構な時間が過ぎた。まだ一度もトランペットを吹いていないのだから、三日坊主ですらない。



…………この文章は1月の20日くらいに書いた。
それから2週間後の今日、僕は数年ぶりにトランペットを吹いてみた。

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「吹いてみた」という文字通りの行為で「演奏」などではない。マウスピースを楽器に差し込み、唇に当てて息を吹き込む…という本当に「吹いてみた」だけだ。

ちょっとだけ演奏をしようと吹いたことは年に一度くらいはあったのだけど、ちゃんと演奏ができるようになるために楽器を触るのは7〜8年ぶりくらいのことだろうか?その7〜8年前のことにしても、その瞬間に思い出したように「吹いてみた」だけだった。

数年ぶりに行ったマウスピースに唇を当てて震わせるという行為はとても難しいことだった。数秒音を出しただけで唇がむず痒くなり、こんなふうにして音を出し続けて音楽に仕上げることなど遙か先にあるようだ。

…という訳で今日の練習はおしまい。
都合、5分くらいは唇を震わせたように思う。

千里の道も一歩から。
一日少しだけでもいいから唇を震わせる行為に体を慣らしていきたい。