加齢

先々週、初めてのバンド練習に参加したことはこちらのブログにも記したとおり。あまりにも久しぶりとなる楽器の練習は予想を遥かに上回って疲れるものだった。


そんな初練習と時期を同じくして、僕はジージャンをカッコよくエイジングさせるためにパリッと糊付けしていたこともこちらに書いた。

久しぶりのバンド練習から帰宅した僕はパリパリに糊の効いたジージャンを来てその夜は眠った。


このブログに書いた「ジージャンの糊付け作業」は一回だけだが、実はその翌日にも洗濯糊の原液に漬け込むという数段キツい糊付けを行っていたのだ。この糊付けにより僕のジージャンはパリパリどころか鎧のようにカチカチに仕上がった。一度糊付けしたのだけど、まだ靭やかな気がしたのでもっと硬く仕上げてやろうという意図によるものだ。

そんなものを羽織ってボタンを全て閉めて眠るのだからぐっすりと眠れるはずもなく、更には翌朝には肩や背中が寝違えたように痛くて堪らない状態に陥った。

この痛みがジージャンのせいなのか?ラッパの練習のせいなのか?多分、両方によるものなのだろうけど、熱が出る時に関節が痛むような痛みに襲われ、とにかくしんどい数日を過ごしていた。

練習にしてもカチカチジージャンにしても、そんなにダメージを喰らうほどのことか?僕の身体は完全に鈍っている。この状況は情けないことだが、これから鍛えていけばいい。ラッパとデニムなんて、本当に学生の頃に没頭していた「元来得意とするところ」ではないか!


…そんなことを思っていたら、ある夜、地震が起こった。その夜は末娘と勉強を済ませて彼女を送り届けた後、リラックスするためにウイスキーを飲み始めて間もなく東北地方で割と大きな地震が起きたのだった。

数杯のウイスキーを飲み、いよいよ腰を入れて本気で飲もうとし始めたところだったが、僕は職場へと向かった。ウチで酒を飲んで寛いでいたかったのだけど、これも仕事だから仕方ない。


深夜の24時頃〜朝の5時前まで。アルコールの回った状態での勤務はとてもしんどいものだった。そして翌朝は8時半からまた仕事……。

肩や背中の痛みがようやく治まったと思ったら、寝不足による全身疲労である。翌日もその翌日も酒など欲しくなく、早めに眠ったと思うのだけど、この疲れがなかなか取れず、ようやく回復したのは春のお彼岸の三連休が明けてからのことだった。


何をするにしても自分で思っている以上に僕の身体は「なまくら」になっている。ちょっとしたことで異様に疲れる、そしてその疲れが解消されない…。身体中に付いた贅肉と一緒で長い時間をかけて離れることのないように身体にくっついた加齢の証拠品である。

老いることは避けられないことだが、身体の劣化のスピードは努力によって抑えることが出来る。豊かな生活を送ることが一番!とばかりに料理を行い酒を飲むばかりのライフサイクルがこの劣化を招いたことは間違いない。

目を背けたく、自分の情けなさばかりが際立つことであるが、どうにかしなくてはならん。と思う。