リレー式というかイタチごっこというか

2週間前に「はらぺこあおむし1号」は蝶になって旅立っていったのだけど、その後、あおむしたちは次々に蛹になっていくのに、まだどいつも羽化していない。

僕の虫籠には全部で8匹のあおむしがいたようで、1匹が独り立ちし、まだ2匹はあおむしのままで旺盛な食欲で柑橘類の葉っぱを食べている。そして蛹は4匹いる。

そして1匹のあおむしは蛹になる途中でどういう訳か死んでしまった。蛹になろうと天井にぶら下がっていたところ、そのまま蛹にはなることが出来ずにあおむしの形態のままで息絶えていた。

 

そんな感じで僕のあおむし観察はまだつづいているのだが、先日、ベランダの山椒の苗を見て驚いた。

夏の終わりにはらぺこあおむし1号を見付けた時と同じように、山椒の葉っぱのうえにまだ青くない黒虫がいるではないか!

大切な山椒の苗だ。既にはらぺこあおむし1号によって葉っぱを食べられたことにより、それなりの損傷を受けていて今後の成長が少し心配されているところだった。

そんなところに現れた黒無地である。すぐに駆除しなくては!と思った。しかし、もしかしたらこいつはこの間巣立っていったはらぺこあおむし1号が古巣に帰って来て残して行った「はらぺこあおむし1号の子孫」なのかも知れない。

そうであれば、僕が面倒を見なくてはならんだろう…。そんな訳で山椒の葉のうえで過ごしていた黒虫どもを僕の虫籠へと収監した。全てとても小さい奴らだったがなんと10匹!

あおむし観察は堪能したし、なによりも彼らの大食漢ぶりが凄くて度々、柑橘の葉っぱを採りに出掛けなくてはならない。

しかし、これも仕方ない。

僕のあおむし観察はまだ当分続きそうだ。