12月ももう20日で、今年も既に2週間もない「年の暮れ」を迎えている。すっかりと冬の気候で、遂に今日から出勤の際にコートを着るようになった。
そんな冬真っ只中にいながら「冬支度」というのもおかしなように思うが、僕の季節感覚はズレているので、冬になってからようやく冬支度を始めるのだ。そんなことを着手して「冬が始まったこと」を実感する。
夏休みが終わってから学校で皆が夏休みの間にちゃんとやっておいた宿題を提出するのを見てから焦り始めて、9月の7日くらいなってから「9月になってから大急ぎで片付けた夏休み宿題のワークブックとか」を提出していた中学生の頃を思い出した。
当時は夏休みが終わったという事実を見届けてから、ようやく自分の中の季節時計みたいなものも更新されていたのだと思う。そのおかげで「僕が宿題を提出していないこと」を知った部活の顧問に職員室でビンタを張られたことも思い出した。
さて、話を戻して冬支度について書こう。
先週の出来事なのだけど、僕は自作のダンボール燻製器を活用してスモークチーズを沢山作った。「これのどこが冬支度なのか?」と思う人も多いだろう。しかし、僕にとってはこれも冬を感じる行為なのだ。
御歳暮に金をかけたものを送る習慣は僕にはない。しかし、お世話になった方には一年のお礼のような意味で何か僕が好きなものを渡したいと感じる。
年末になるとゆっくりと美味しいものを食べながら一年を振り返る機会も多くなる。そんな時に食卓を少しでも彩りつつ、燻製を作って満足げな表情を浮かべている僕のことを思い出して欲しい。
そんな承認欲求の塊のようなスモークチーズだが、これは日持ちもするし、まずあげた人に気兼ねをさせるような高価なものではない。こんなことを考えていると…と言うか、こんなことを考え始めてから僕はようやく今年が終盤に差し掛かっていることを実感するのである。