秋の残りもの

今夜もヒラマサを焼いて食べている。

このところ、ジャズを聴きながらの酒が旨くてついつい飲み過ぎの夜が続いているので、今夜は酒をやめてメシを食べて早くに眠ってしまおう…なんて考えておりますいたのだが、一週間以上前に買っていたヒラマサもいよいよ味が落ちてくるので、そろそろ食べねばならない。

ヒラマサという魚の旨さは先日もこちらに記したところだが、メシの菜としてよりもやはり酒に合う魚である。まさに肴なのだ。そんな訳で今夜も冷たいウイスキーソーダを飲んでいる。

 

さて、昨夜のことだが銀杏を剥いた。

この銀杏は11月の上旬に買っていたものなのだが、なんだか食べる機会を失ってしまっていたものだ。捨てようかとも思ったのだが、捨てずに置いていたものをダメ元で剥いてみたのだ。

買った頃には翡翠色だったはずの銀杏も既にクリームがかった黄色になっていて、その中の幾つかは殻の中でシワシワになってしまっていた。

ちゃんとした数は数えていないけど70〜80個くらいの銀杏を剝いたように思う。これらを軽く塩茹でにしておいてから冷凍保存する。

秋の食物である銀杏だが、この秋は例年と比べるとそんなに食べなかったように思う。今夜、殻を剥いたこいつらは全く秋の気配を感じなくなった頃に炊き込みご飯やら茶碗蒸しに入れて食べるのだろう。

そうした料理を作る予定は当面ないのだけど、それらを食べるときには2022年の秋のこと、そしてそれを剥いた2023年の1月のことを思い出したい。