カレーライスを食べる日々

僕は、カレーライスという食物が滅法好きで、これはカレーライスを食べることだけでなく、作ることやらカレーのことを考えたりすることの方が好きなのでないか?いうレベルである。

鉄道オタクにも「乗りテツ」とか「撮りテツ」とかあるが、僕は「食べカレ(ーオタク)」というよりも、「作りカレ(ーオタク)」なのかも知れない。

過去には「1年間毎日カレーライスを食べよう」と決心し、阿闍梨を目指す修行僧のような決意でそれに挑んだこともあったが、それも既に15年くらい昔の出来事になってしまった。

そんな僕とカレーライスの関係であるが、今週は月曜〜木曜日まで4日連続で昼食にカレーライスを食べた。これはカレー嫌いの人からしたら普通ではないことなのだろうし、普通の人から見ても普通ではないことなのだろう。しかし、カレーオタクの僕からしたら特に難しいことでもなく、楽しくカレーライスを食べる一週間(と言っても4日に過ぎないが…)だった。

僕が食べたカレーライスは社員食堂の最安価メニュー「プレーンカレー(300円)」である。こいつはカレーライスとしては最下層の美味さであり、はっきり言って美味くなどない。器とか食器の片付けもサービスに入っていての300円なのだけど、「食べるものだけの価格」で判断するなら、98円の保存食ライスと98円くらいのレトルトカレーを電子レンジで温めて食べた方が間違いなく美味しいというようなレベルのどうでもないカレーライスだ。

これを美味しく楽しく食べる為に、僕にとってはとても簡単な工夫を少し施した。

①ライスは大盛りにする(大盛りも小盛りも値段は変わらない)。②自作のスパイス及び具材を加えてその場でカレーを加工する。

これらにより、最低カーストに位置する「餌のようなカレー」を優雅な貴族にでもなったような気持ちで楽しむ事が出来た。

すべての写真を掲出する訳では無いが…。

これは火曜日に食べたカレーライス。

 

これは木曜日に食べたカレーライス。

一日あたり、2枚の写真があるが、これは2杯食べた訳では無い。買ってきてすぐのプレーンカレーと僕の手が入れられた美味しいカレーのビフォーアフター比較である。

何と言うこともない、なんなら不味いカレーも自作の具材やらスパイス、日によっては辣韮を持参して加えることで、800円くらい払っても問題ないと思うくらいに美味しいものになった。追加材料の費用は一人前100円くらいだろうから、相当な底上げ効果だと思う。

社員の福利厚生のために設けられている社員食堂だ。そこの社員である僕がそこで供される不味いものを楽しく食べるために加工を施すことなど何一つマナー違反だとは思わない。

これを楽しそうに食べていると周辺の社員も羨ましがったので、木曜日には他の社員を含めて4人分の具材などを持ち込んで「カレー部」として皆で美味しくカレーをいただいた。

味気のないことに定評のある勤務先の社員食堂も、ちょっとした工夫のお陰で随分とイイ施設になったと思う。