一昨日の土曜日から今日、月曜日まで大学生の子供たちの引越作業を一緒にしていた。
ものを運ぶという作業はそんなに多くもなく、息子の昭和アパートからは冷蔵庫や洗濯機、そして幾分かの荷物をバンのトランクに乗せて3往復で新居に運ぶことが出来た。
歩いて10分はかからない距離の引越なのだが、土曜日は朝から冷たい雨が降り続いていて、雨の中、気を抜くとツルッと滑ってしまいそうなアパート階段に気を付けながらの大型荷物の運び出しとなった。
10時頃から始めた荷物の運び込みは13時頃には終わり、近くのこれまた昭和風情を色濃く残した商店街にある肉屋の惣菜やら中華弁当やら、まあその商店街のエースクラスの昼御飯食品を買ってきて昼食にした。
去年はこの一週間後に当たる4月の最初の土日で息子の引越をしたのだった。その時も雨が降っていて、更にはみぞれも混じって来るような寒い日だったことをよく覚えている。
そして、その引越作業の時にも中華弁当を食べたし、アパートの下見に来た時には肉屋の惣菜を食べたのだった。
この町に来ると何を食べるのかがだいたい決まっているようにも思うが、新居の台所はとても広く、僕のウチの台所よりも快適な空間だ。
この台所で息子と娘たちとは日々の生活を支えるメシを作る。嬉しい時も悲しい時も辛い時も笑える時も、どんなことがあっても人はメシを食う。
まずは生活の根底となるメシをしっかりと自分で支度出来るようになり、有意義な日々を送っていくことを親として望んでいる。