愛をこめて花束を

女性シンガーの歌で20年近く前に流行っていたもの歌詞だが、この数日、愛をこめて花束に接していた。この記述は数日前からのことである。

青年期には何度か花束を買ったこともあるが、おっさんになってからは「一般に言うところの花束」はほとんど買うことがない。これは気が利かなくなった訳でもなく、価値観が変わったのだろうと思う。人に物をあげることはおっさんになってからの方が増えていると思うので、単に人にあげるもの選択肢から花束がなくなったのだろう。

そんな花束とは縁遠くなった僕であるが、この春は花束を買った(写真のもの)。

…って、この花は毎年のように買い求めているので、花束との接触頻度が激減した僕にとって唯一接触頻度の高い花束と呼べるものなのかも知れない。山葵は花である。

僕自身には山葵の花を買ったという意識もあまりなく、むしろ葉山葵を買ったら花も咲いていた…というような感じなのだが、これをどけだけ楽しみしているか!

ゴールデンウィークは初日から息子と娘に会いに行く。そこで舎弟にも会う予定だ。彼らは既に今シーズンの山葵は終わったモノトーン思っている。鼻に抜ける辛さを楽しむのは来年を待つしかないと信じているのだ。

僕もそんな風に思っていたら、週頭にスーパーで山葵が売られているのを発見した。北国岩手産のもので、これが本当に今シーズン最後のものになるはずだ。

そこで僕はなんの躊躇なく買えるだけ山葵を買ってゴールデンウィークを迎えることにしたのだった。