続 23年の山葵漬

今年の山葵漬とはすっかりと決別したつもりでいるが、実際にはまだ少しだけ瓶詰めにしたヤツが残っている。今年最後だ!と気合を入れて作った山葵漬は僕の気合に比例して多量だったのである。

この多量の山葵漬の多くは長男長女の下宿に持ち込まれたのであるが、一瓶は「僕の山葵漬を数年来に渡って楽しんでくれている後輩」に贈呈した。

このブログにも幾度か登場している「山椒後輩」なのだが、彼女からも今回の山葵漬について絶賛する感想を頂戴した。

「春になると彼女に山葵漬を与える」という行為は既に10年近くに及ぶのだが、彼女のみならずその御両親も季節の味として僕の山葵漬を楽しみしてくれているそうだ。

未だ直にお会いしたことのない彼女の御両親であるが、後輩女史からうかがう話では「ちゃんと味の分かる方」であると僕はプロファイリングしている。

「今年ラストのもの」と思って作った山葵漬は僕の期待をしっかりと受け止めてちゃんとした味を発揮したようだ。

しばらく前から親元を離れて暮らしている後輩女史も、贈呈した山葵漬のあまりの美味さに気付き近くに住んでいるグルメ両親の元に山葵漬を持ち込んだとのこと。これは作り手冥利に尽きる。

僕自身が食卓で季節を感じられるようにしたいと思って行っている趣味性100%のような活動でもあるが、それを楽しみにしてくれる人がいるということは本当に幸せなことなのだと思う。