昨夜の献立。
胡瓜と人参の糠漬け、青柴漬け、トマトと紫蘇のサラダ、枝豆。
枝豆は今季の初物。例年、空豆が終わり夏らしくなってきてから枝豆を食べているように思う。梅雨の鬱陶しさから残暑が続く頃まで。7〜9月まで目一杯食べるので、9月頃には完全に飽きているのだけど、ますます安くて美味しいものが出回れるので「これを食べなくては損…」とばかりに食べてしまうのだ。
昨日の枝豆は青臭さが美味しかった。穀物のような旨味があるものもあるが、昨日のものは青い豆らしい爽やかな香りが良かった。
そしてトマトは紫蘇と和えたサラダ。これは本当に頻度高く食べているし、青柴漬けも食卓に上っているので「紫蘇の爽やかさ」が特に珍しくもなくなっていて特に美味しいものでもなかった。
トマトはしっかりと完熟したものだし、紫蘇もベランダから摘んできたばかりのものだから料理としては素晴らしいものだ。僕が「紫蘇に飽きていて、イタリアンパセリで食べた方が美味い」と思っているときに食べたことによる評価の低下なのだけど…。
その他は、鰤の漬け2種(醤油、胡麻)、焼海苔、筍と山椒。
脂の乗らない鰤というのも漬けにすると美味いものだ。これは「煮切り醤油と薬味」の旨さなのかも知れないけど。
そして天婦羅。昨夜はタラの芽(葉)と筍を揚げた。
6月に入り、そろそろ梅雨も始まるのだろう。梅雨前のまだ乾いた爽やかな風が吹く中を昨日は10キロ以上散歩していた。散歩の疲れを癒してくれるような春の味覚。…と言ってもこうした味を大口を開けて食べるようになったも、5月のゴールデンウィークが終わってからで、春が終わってから春の味を楽しんでいる。暦の上での季節と食卓の季節、そして装いとしての季節、生活における季節感が色々とズレているように思う。