今日から普段通りの日を過ごしている。
朝から汗をかきながら少し離れたスーパーまで散歩を兼ねた買い物に出掛けて、昼過ぎからはぬるめの風呂に使って汗を流し、風呂上がりの今(8/12の15時頃です…)は茹でたての枝豆とウイスキーで食事にしている。
明るいうちから冷たい酒を飲むという怠惰な呑兵衛オヤジの昼下がり…。エアコンを効かせた部屋で熱い枝豆をつまみながら、この夏の旅に持って出た「2024年の夏旅の曲集」をステレオでかけながらの優雅なひとときである。
そもそも僕には携帯に音楽を入れてそれを聴くという習慣はなかった。これまでの旅の際にも「ここであの曲が流れたらどれほど素晴らしいか!」なんて思うことは何度もあったが、その都度僕は脳内再生によりそうした曲を聴いた気になってなんだか満足していた。
しかし、今年は田舎に帰省してからは車で出掛けることも増えるだろうから、やはりカーステレオでは気に入った曲を皆で聴きたい…との思いから、旅に出る前の週になれないアプリを操作して「旅に合いそうな曲」を選定した次第。
アマゾンミュージックに入れた曲は30曲くらいだろうか?その他、CDアルバムも15枚分くらいスマホに入れ込んで旅に出たのだが、今回はそんな楽曲の中からこの度で特にグッときたものを記しておく。
これは旅の序盤で18切符によるノロノロ移動を楽しくするために役立った曲。今回の旅は娘と二人で18切符で山口を目指して、息子は新幹線で山口で落ち合う予定でいたのだが、出発の前夜に静岡にいた息子を捕獲することに成功した。8/2には富士登山をしていた息子は18切符のタフな旅への同行に難色を示したのだが、この曲をかけながら彼を口説き落として父子3人での旅が成り立ったのだ。山口に着いてからの息子と二人でのドライブの際、こっち(ゴダイゴによる有名な方?)ではなく、僕には馴染み深い「♪汽車は〜、闇を抜けて…」という方を息子に紹介出来た(僕の佐々木功風のバリトン歌唱付き)のもイイ思い出になった。
■タオル(クレイジーケンバンド)
クレイジーケンバンドの名曲。この曲はこの10数年、僕にとっての夏の代表曲となっているのだが、今年は特にジンときた。
日本海、萩の海の青さ。そして僕の父母や親戚のおばさんも巻き込んだ一家をあげての海水浴。遊び疲れただるさと共に午後の車の中で聴いたタオルは本当によかった。楽曲の歌詞はプールが舞台で男女の出会いを描いたものだが横山剣氏の歌唱は田舎町の国道から見える青い海をとても情緒溢れるものに映してくれた。
海に川に…と、まるで水棲生物のように、そしてアホのように遊び狂った山口での数日だったが、無邪気にはしゃぐ僕にとっての免罪符になるような曲だった。
テンションがあがりすぎて本当にアホのように「夏の子供のように」遊びまくる親父のせいで娘は随分と疲れてしまったようだ。無理をさせてしまったことを多少だが反省している…。しかし、旅から戻った今、涼しい自室でこの曲をかけていてもサビが始まるとすぐに海パンに着替えて海に遊びに行かなくてはならないような気分になる。
■シーズン・イン・ザ・サン(TUBE)
今から38年くらい前、僕が中学生の時にヒットした名曲だが、この旅の最中に「夏よ、逃げないでくれ…」と何度思ったことか!鳥取での自転車移動の最中とか、前述の一族海水浴場の時とか…。厳密に言うと「夏がいくのが惜しい」のではなく「こうして過ごしている楽しい時間が去る」のが惜しいのだろう。それには季節や天候という要素も大きいが、思いのある場所に誰と一緒にいるのか?ということの方が大きい。楽しく過ごしている今のこの楽しい瞬間が止まってしまえばいいのに…なんてことを何度も感じる旅だった。その都度、この曲を流していた訳では無いが僕の脳内ではTUBEのこの曲が何度となく流されていたのです。
■長く短い祭り 〜 め組のひと(椎名林檎〜ラッツ&スター)
50歳になるおっさんの選曲集なんて昭和から平成前期のものが多くなるのだけど、そんな中で僕にとっては近代的な椎名林檎の曲もお気に入りリストに入れていた。バックトラックのナウいこと!そこに楽曲のメロディーやらリフのカッコよさ、そして歌詞の持つ不思議な魅力は実家のボロ車のカーステレオで聴いてもバックトラックのカッコよさはそれまでの歌謡曲とは違って注意を惹くものだった。そして、この曲に続いてたまたま入れていただけの「め組のひと」だが、曲が始まってからフィルがすぐに始まるので「間髪入れずに次の曲」という流れが本当によかった。
海遊びに同行してくれた親戚のおばさん(婆ちゃん)をおばさんのうちに送り届けたあたりでこのコンボがカーステレオから流れたのだけど、あまりにも見事だったので、少し巻き戻しては再び聴く…という行為に息子と二人で喜んでいた。
旅の最中に聴いてグッときた曲はまだまだある。しかし、それらすべてを紹介しきれない。今回は特に印象に残ったこれらを紹介して筆を置くことにする。