datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

【夏旅】息子からの寄稿

8月31日。僕は「この日が夏休み最後の日」というスタイルで長年(と言っても子供の頃の12年間だけど…)を過ごしたので、やはり8月の末日というのはなんだか寂しさを感じるものだ。「子供の頃に刷り込まれた季節感」をそれから30年以上経った今も忘れられない…というのは凄いことだ。

さて、そんな日の夕方に息子からラインのメッセージが届いた。この夏の旅について、それも「思い出に残った音楽」についての寄稿を僕から頼んでいたからなのだけど…。

以下は息子からの寄稿文。貰ったものをそのまま貼り付け、僕の感想はここには書ずにおく。

※画像は僕による貼付です。

山口で聴いて一番グッと来た曲は「シーズン・イン・ザ・サン」であった。

僕にとっては本当に数年ぶりの、待望の山口の海に、おじいちゃん・おばあちゃん・おばさんと行った帰りの車中でその曲は流れた。

ボーカルは土岐麻子前田亘輝の2バージョン。

断然、前田亘輝の方が良い。

土岐麻子のバージョンは上手くカバーしていると思う。が、夏の暑さを感じさせない、軽やかで清涼感を覚える土岐麻子の都会の洗練された雰囲気というのは聞いていて快適であったり癒されたりすることはあれど、グッとくるということはない。

その一方で前田亘輝のバージョンは暑苦しいと言えばいいのだろうか、土岐麻子と比べて「自分から離れていく夏(幸せな瞬間)」に対する切実さに大きな違いがあると感じられた。

それはみっともないのかもしれないが、聴いていると夏の前脚に「逃げないでくれ!」と泣きつく男というのがイメージされる。

僕にとってグッとくるものは感情の爆発が感じられるものだ。

力強く歌われる「Stop the season in the sun 夏よ逃げないでくれ もう少し このままで いたいから」という歌詞が耳に入って来た時、僕のこの瞬間が続けばいいのにという気持ちと、それに執着してしまうダサい自分というのを理解してくれているのではないかと感じた。本当に。

幸福な時間が自分の身から離れていくことはとても寂しいが、流れてもなにも思わない時間を過ごす方がより寂しい。

これからも楽しい時間を過ごして「寂しさ」を感じられる様な生き方をしたいと思う。