ノロノロ台風の影響により、列車は運休しているし、近くの駅ビルのスーパーも閉店している。仕方がないので「たいしたものもないのに割高で売っている別の近くのスーパー」で食料品を買う。
今日はマンサクが1切れ98円で売られていたものを買ってきたが、ムニエルにして食べることは既に飽きていたので休日で時間もあることもありフライにして食べた。
なんということもないマンサクの切身だが、フライを揚げるという行為が僕にとっては「割とちゃんとした調理」なので、卵を茹でて辣韮を刻んで塩胡椒やらレモン汁、そしてマヨネーズにディルを加えて和えてタルタルソースも作ってみた。
「昨夜の名もなき料理」とは裏腹に「食堂で饗される名もある献立」のような夕食だ。
揚物が好きな僕はそれを割とよく食べる。だから太るのだが、頻繁に口にする揚物はスーパーで買ってきた出来合い惣菜だ。僕が揚物を作ることを滅多にない。僕一人のメシのために油を支度して揚物を作ったのはどれだけ久しぶりのことだろうか?
自作、他作を問わずフライにはウスターソースが一番だと思っている。それも冷蔵庫に保管していて冷たく冷やされたやつ…。
今日は休日で暇だったのと「少し格好をつけてみようかな…」といういやらし根性でタルタルソースも作ってみたりしたけど、やはりフライには冷たいウスターソースをかけるのが一番美味いと思う。
そんな訳で僕は自宅でフライを食べる時も、そして奮発して表のとんかつ屋に食べに出掛ける時も僕は大抵ウスターソースを持参する。特に外で食べる豚カツなんて立派な肉を使っていて揚げたてものが出てくるのだし、何よりもそれなりの値段がするものなのだから「一番美味しいと思うウスターソースで食べなくては勿体ない」と思うほどに、僕はウスターソースを好む。
これは人それぞれだし、昔仕えた職場の上司は「ウスターソースに限らず、ソースはスパイスが入っていて辛いから揚物は全て醤油で食べる」という戦前の大和男児のような人もいたことを思い出した…。
そして、冷蔵庫に保管するために大瓶から移し替えて使っている「ソース用の小瓶」であるが、これは10数年前に100円ローソンで買ったソースの空き容器だ。
これはドボドボとソースが流れ出るので機能的には全くダメなやつなのだが、長年使っていると愛着が湧いてきてしまっていて、捨てられずに今でも使っている。