僕の住む沼津にも成城石井ができた。オープン初日の昨日には行列が出来るほどの盛況ぶり!
特に珍しいものとも思っていなかった成城石井も、よくよく考えると「村のような沼津」にはチャリンコを走らせたところで何処にもなかったし、高価なものが多いので僕が普段の生活で買い物することもそんなになかったのだろうけど、この店への行列を見て「そういや、この手の店は僕の日々の生活圏になかったのだ」と改めて気付かされる次第。
開店翌日の今日は多少は空いているだろうと仕事帰り(20時頃)に立ち寄ってみたのだが、沼津にこんな盛況の店があるのか!という程度に混んでいた。
もう15年くらい昔になるのだけど、日本橋浜町に住んでいたことがあり、その時はウチから一番近い食料品を売っている店が成城石井で、尚且つその店は多分24時間営業だったように思うので何かあると良く買物に行っていた。今のような経済観念を持たず、平気で浪費をしていた若い頃のことだ。
その頃、よく買っていたのがオリーブで、ハーブで味付けされたものを買ってはツマミやら付け合せのような感じで頻繁に食べていたことも思い出した。
これまで沼津…というか僕の日々の生活圏になくてもほぼ平気だった成城石井に足を摘み入れたことに嬉しくなっていたのだろう。僕はこれまでに勝ったこともないオリーブ(過去のお馴染みの品とは違うやつ)とカマンベールチーズを買っていた。
オリーブはともかく、チーズはパルミジャーノもブルーチーズも冷蔵庫にストックがあるというのに!ほぼ完全な無駄遣いである…。
こうして無駄遣いしたオリーブとチーズとともにウイスキーを飲む夜。15年くらい前に好んで聴いていた音楽をかけながらそれらを嗜んだが、人の味覚も、そして経済観念も成長していくものなのだ。期待したオリーブもチーズも特に印象に残る味ではなかった。
「成城石井で買ったものだから、まあ美味いものだろう」そんな感じでそいつらを喜んで食べていた時のことを懐かしく思い出した。