このブログにも何度も書いているように思うのだけど、僕は青い豆が好きだ。
直訳した「グリーンピース」はもとより、初夏の空豆に始まり、夏の枝豆、そして秋の始まりの頃に食べる茶豆(と言っても僕の中では枝豆という範疇の食物なのだが…)、その他、豆よりも鞘を食べるスナップエンドウからインゲンに至るまで、緑色をした豆の中には僕が嫌いなものなどなく、4月〜9月くらいまでは結構な頻度でそれらが食卓に上る。…あっ、甘く炊かれた「鶯豆」は見るのも嫌な程に好きではなかったが…。
先日も客人を饗す際に「すぐに食べられるスピードメニュー」として枝豆を茹でた。学生時代からの長年の付き合いである友人(客の一人)は「枝豆を茹でるのは面倒じゃない?俺なら冷凍のやつを出すね!」との僕にとってはありがたい感想をいただいた。
豆を茹でるはわずか10分くらいのこと。下拵えとして両端を鋏で切っておくことなど支度の類に入らないほど簡単なことだが、その程度の作業であっても嫌な人には面倒なことなのだろう…。
今夜は少し上等な豆を茹でて食べた。写真の量の3倍くらいで約500円の茶豆である。沼津に来てから、農協の直売野菜を買うことがめっきりと減り、そんなに良質でもない野菜が並ぶスーパーでものを買うことが普通になってきたのだが、こうした買物の仕方をしていると「基本的に枝豆は高価なものほど美味い」と思うようになった。
先週のことだが、郊外の安売りスーパーで同じ量で250円くらいで売られていた枝豆を買ってきたのだが、やはりそれらは鮮度に難があり、5つに1つくらいの割合で傷みかけたものが混ざっていた。豆の良し悪しだけでなく、鮮度を含めての粗悪品だったのだが、それでもやはり、なんからのブランドが謳われている豆の方がやはり美味しい。これは僕の買物環境におけるだけの話なのだけど…。
枝豆をつまみながらウイスキーを飲み、煙草を吸う夕食。今シーズン、僕がこうして枝豆を楽しむこともそろそろ終焉を迎えるのだろう。まだまだ暑い日も続くし、もうしばらくはエアコンをつけて生活するのだけど、だんだんと秋の訪れを実感するようになってきた。