datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

穂紫蘇

ベランダの紫蘇が花を咲かせ、実をつけた。

穂紫蘇という食材は特に嫌いではないし、何かの佃煮のようなものに入っていれば嬉しいし、刺身のツマについてきても嬉しい。しかし、自分で加工してまで食べようとは思わない「こちらの都合がいい時に出会えることがいいところ」という、僕にとっては愛人のようなスタンスの食材である。

もう何年も前のことだが、スーパーの八百屋で立派な穂紫蘇が安く売られていたので買ってきて、沢山の実を茎からしごきとり、醤油漬けにしたのだが、これはなかなかなくならなかった。

特に不味いものでないのだが、自分からわざわざ穂紫蘇を食べよう…という気持ちにならないのだ。珍しく遭遇するものでもなく、冷蔵庫には瓶いっぱいの穂紫蘇の醤油漬けがある…という食材ことも、この食材への興味を薄れさせるのだろう。

そんな訳で、僕は「食材としての穂紫蘇」にはそんなに興味はないのだけど、来年の紫蘇栽培用の種として紫蘇には大いに実をつけて欲しいと願っている。

今年のベランダ菜園の紫蘇も多分3代目ではないだろうか?買ってきても紫蘇の種なんて安いのだが、僕のウチのベランダでその種を維持している紫蘇…というのも、なんだか嬉しくなるのだ。

…と言う紫蘇も、いよいよ生命の限界のような状態だ。3日前にやたらに葉っぱが萎れていて、枯れる寸前のような様子だった。こんなに枯れそうになるほど水を与えていないわけじゃないけどなあ……と思いながら、沢山の水を与えたのだが、なかなか元気にならない。

水を与えると30枚くらい萎れきっていた葉っぱのうち25枚はなんとか戻るが、残りの5枚は枯れていく…という状態。

この半年、人口密度の高すぎるプランターに無理矢理押し込めて成長させていたから、プランターの中には既に土のようなものもなく、紫蘇の根っこでいっぱいなのだろう。そんな状況なので保水力もなにもあったものではなく、与えた水はその多くがプランターの下から流れ出てしまっているようにも思えた。

さて、もう一つのプランターの紫蘇は元気だ。この紫蘇は夏になってから、隣の紫蘇の先の方を鋏で切り、その茎を土に挿したもの。15本くらい挿し、そのうちの3本くらいが根を張らずに枯れたが、残りのものは元気に育っている。

紫蘇やバジルは本当に生命力が高いので、挿し木でも簡単に増えていくが、こちらの後発紫蘇のプランターはまだ根っこがパンパンになっていないのだろう。こちらは葉っぱが萎れることもなく順調だ。

普通に成長を続けるならば、あと2ヶ月、11月の終わり頃には種をつけた紫蘇がカラカラに枯れるのだろう。そして僕はその種を摘み取り、来年また植える…。このサイクルを実現させるにはもう少し紫蘇にも頑張ってもらわなくてはならん。そうした思いから、今朝は化成肥料を紫蘇たちに与えておいた。