10月に入って最初の週末だ。
今日は近くの町での簡単な仕事の予定があったので朝から車で出掛けていた。
朝、沼津はいい天気とは言えない状況だったが一応晴れていた。しかし、今日の仕事先となる御殿場が近付くにしたがってだんだんと空模様も不安定になってきた。時にはパラッと雨が降ったり、車を走らせているとそのうちに雨雲から抜けたり…。
そんなことから少し不安に思っていたのだが、御殿場に着くとやはり雨…。
前から分かっていたのだけど、御殿場というところの天気はやはり沼津とは違う。富士山麓に位置する高原の町(…なんて言ってみても、御殿場の標高がいくらなのか知らないのだけど…)っぽくて、沼津は晴れていても御殿場に近付くと曇りだったり雨だったりする…なんてこともこの1年で何度か経験した。
そんな訳(天候不順)で、今日の仕事は当日バラシ…。まあ、仕方なかろう…と、雨の降る中、御殿場の農協に立ち寄って野菜を買ってから沼津に戻った。
御殿場から30キロくらい道を走ると、富士山麓から駿河湾に下ってくる感じで沼津に着く。沼津の北部の端の丘の上からは海も見えるのだが、その頃には沼津は晴れ渡っており(いや、朝から晴れていたのだけど…)、公園に出掛ければ「秋らしくなってきた休日」を楽しめそうな行楽日和の青空と適度な雲が上空に広がっていた。
…そうそう、御殿場に着いた途端に「当日現場バラシ」が決まってしまい、とんぼ返りで沼津に戻ろうと車に乗り込んだ時にカーラジオからMAROON5の名曲が流れたのだった。
バラシは仕方のないこととは言え、やはり少しばかり憂鬱になっていた僕は、久しぶりに聴いた彼らの曲にすっかりと「休日、日曜日の朝の嬉しい気持ち」のようなものを取り戻していた。
まあ、彼らの曲は日曜の朝、ベッドでイチャつくカップルの喜びを歌ったものだから、雨の御殿場から沼津に戻ろうとしている僕には「歌詞まで考慮すると」全く共感するところなどなかったのだが、いいメロディというものは、やはり歌詞など関係なく人を幸せにする力を持つものだ。
朝は結局、仕事にはならず無駄になったのかも知れないが、どうせウチにいてもタラタラと過ごしていたのだろうから「これでイイのだ。残された日曜日を楽しく過ごせばいいだけじゃんか!」…とすっかりポジティブになった僕は、沼津に戻ってからラッパの練習に出掛けることにした。MAROON5の力は凄い…。
平素のラッパの練習はミュートをつけて行っている。この弱音器を取り付けた練習というものは、やはり本当にラッパを吹くのとは違い「仕方ない環境での練習」である。今日は沼津の晴れ渡った空の下、本当に久しぶりだけどミュートを付けずにラッパの練習をしよう!と張り切って出掛けた公園では「僕によるラッパの公開練習」とは別のイベントをやっていた…。
…。
…。
「女心と秋の空」ではないが、公園のイベント都合も僕一人が思うようにはいかないものである。まあ、今日の天気は変わりやすい秋空というより「地域による天候の差」なので「秋の空…」という引用は正しくはないのだが…。
高校生のブラバン演奏なども催されている実に休日らしいイベントであったが、そのままそこにいると昼日中どころか昼前の午前中から酒を飲んでしまいそうだったので、早々に退散したのである…。