先週のことだけど、町外れの中華食堂で昼食を摂った。
ひなびた港…というか沼津の市街地からは南側の漁村の雰囲気を残すエリアの道沿いの店だ。そのあたりを歩き回ったことはないが、「学区」という感じの地域範囲で見ると、その地区唯一の飲食店なのかというくらいに、商店や飲食店もないところに一軒だけあるような感じの食堂だった。
僕がこの店に入ったのは11:30頃。早めの昼食のつもりだったが、店に入ると店内は灯りもついていなく真っ暗で休業のようだった。…ん、休みか…。出よう!と思ったら、すぐに灯りがつけられて「どうぞ」と呼び込まれたので入店した。
営業中に客がいないから電気を消しているような店には入りたくないな。きっとダメな店だ…とも思ったのだが、店内から呼ばれると反射的に「あっ…どうも」なんてどうでもいい反応をしながら入店してしまうものである。
この日、「気の弱さから入店してしまった」この店で僕が頼んだのはラーメンとチャーハンのAセット。
本当はオカズの付いた定食のようなものが食べたかったのだが、ベーシックな炭水化物連合メニューでのこの店の力を見てみたくなったのだ。…と、偉そうに書いてみたが、僕はラーメンを外で食べることはあるけどチャーハンは滅多に食べたことがなく、チャーハンの良し悪しとか食べ比べなんてのも全く分かっていないのだけどね…。
注文したものが出てくるまで15分くらい待っただろうか。その間に人がドカドカと入ってきた。近くの工事現場で作業しているような人たちが2グループ、近所の仲良し爺さんたちが2グループ…、僕を含めて全ておっさんなり爺さんの男ばかりですぐに店は一杯になった。全部で15人くらい。
この地域の外食昼食を支えている…という感じの店。他にも店があれば、全体数の少ない町外れの昼飯客を取り合うことになり、両店とも潰れたりするのだろう。
「ある日の僕の中華食堂での昼食」の話から逸れるのだけど、このブログの元締めみたいなところの「グルメ」の項目を見てみると、そこに紹介されている他の方々のブログ記事は「ラーメンについてのもの」ばかりだった。
なんだよ!グルメってラーメンのことしかないのか?って思ったりもしたのだけど、ブログに記して多くの方に共感を得られる献立がラーメンなのだろう。ラーメンを嫌いなの人というのもほとんどいないだろうし、まあ、最大公約数的に「話題にしやすい外食メニューの話題」というのもラーメンなんだろうね。もっとグルメらしい話題はないのかね…なんて思いながら、僕もラーメンのことをここに書いている。
僕がこの日食べたラーメンは「甘っ!」という印象。ペタペタとした醤油味のものだった。
そしてチャーハンはたっぷりの脂でしっとりとしていた。チャーハンにおける「しっとりとベタベタの境界線」はよく分からないけど…。
子供の頃から母親の買った料理本を見るのが好きだった僕は昔から「チャーハンはパラパラしているぺき」との刷り込みがあり、たまに自宅でチャーハンを作る時には米がドライになるまで炒めている。そうすると米の水分が飛ぶのだからパラパラになったと一人悦に入るのだが、あれはパラパラではなくバサバサになっただけのもののようにも思う。
そもそも、外でチャーハンを食べると大抵美味しいと感じる。しかし、それらにはパラパラしていたという印象はない。外で食べるチャーハンは味が濃く、チャーハンをオカズに白いメシが食べられるのではないか?と思うことが多い。そこには化学的なやつもたっぷり入っているのだろう。そして、脂が濃いと感じることも多い。そして、この日のチャーハンも美味しかった。
僕が美味しいと思うチャーハンは化学調味料で味付けして、多めのラードでメシを炒めれば出来上がるのかも知れない。