正月を迎えた。
僕がこのブログを書き始めたのは2020年の元日からなので、もう4年が経った。「3人のガキどもに父親である僕が何を考えながら生活しているか」そんなにことを残しておきたくて、ブログを書いてみることにしたのだった。
読者としてのターゲットが「離れて暮らすガキども」なので、実に私的なことを書いているだけだし多分に説教臭いところもあるだろうが、そんな雑文に対しても共感やら面白がってくださることがあるのは嬉しい。
僕の駄文に「いいね」くださる皆様、ありがとうございます。今年一年が皆様にとってもイイ年になりますように。
さて、この数日は本当に御馳走を食べ続けた。普段の僕の食卓には換算すると10日分くらいの主役級の献立だったように思う。それら全てを僕が支度したので、ひたすら料理を作り、皿を洗い、客人であるガキどもや舎弟に振る舞い、その味を皆で楽しみ、酒を飲みながら莨をやる2日半だった。この振り返りはまた別稿に記しておきたい。
新年を迎えた今朝は9時頃に皆でヨロヨロと起床して(舎弟は昨日、既に帰宅)、田舎の両親が送ってくれた蒲鉾を切り、煮染めを食べる朝だった。
起き抜けに日本酒を飲みたかった。「新年最初に口に入れるもの」が好きな酒だなんて、実に僕らしい年の始まりのように思ったのだが、僕が好んで飲む土佐鶴は昨夜のうちに飲みきってしまっていた。
天麩羅を揚げて、前歯の裏が火傷しそうな熱いやつをガキどもに食べさせ、乾麺の蕎麦を湯掻いてそいつを啜りながら飲む土佐鶴はとても美味くて、新年の到来など考えることもなく飲みきってしまっていたのだった。そんな訳で「いつもの安ウイスキー」を起き抜けの飲み初めとして口に入れる。
田舎からは蒲鉾のほかにも沢山の餅も送ってもらったので、昨夜食べた鴨鍋のおつゆの残り(…と言うか、雑煮のために残しておいたもの)で餅を煮て雑煮も食べる。
雑煮の餅は「おつゆで煮て柔らかくしたもの」と「香ばしく焼いたものをおつゆに入れたもの」があるが、ガキどもに好みを尋ねたところ、3人とも揃って「煮たやつ」とのリクエストだった。
僕はそもそも餅を好きではないのだけど、雑煮の好みを言うならば「煮たやつ」である。焼いた餅を加える方が、料理としてはカッコいいように思うのだけど…。
「餅を食べるよろこび」というものを、そもそも餅がそんなに好きではない僕にはそれを論じる資格もないのだけど「はだしのゲン」の餅シーンは素晴らしいと思っている。
そんな訳で、今朝は餅好き1号である長男が「餅を食べる人生のよろこび」を体現し、その写真を田舎の両親に送った。
孫(餅好き1〜3号)が「生きていることのよろこび」を感じながら餅を食べる姿に田舎の両親も喜んでくれていた。…って、ガキどもは好物の餅を食べているだけなのだけどね。
僕たちは餅を楽しみ、おどける餅好き1号の様子にめちゃめちゃに笑い、とにかく楽しい元旦だった。ちなみに3号は餅を4つも食べていた。
僕自身は餅という食品を好んで食べないが、皆で餅を食べるということがこれほど楽しいと思う正月はなかったように思う。餅に頼る必要もないのだけど、今年も「生きていることのよろこびを感じる」ような日々を過ごしたい。