datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

映画ビデオを見る正月

昨日は夕方から酒を飲み、蕎麦を食べた。

特に蕎麦が欲しかった訳ではないが、大晦日〜元日に鍋やら蕎麦やら雑煮にして楽しんだ鴨のおつゆがまだ残っていた。これを捨てるのも惜しく、ならば蕎麦にするのが一番よかろう…という流れ。

年越し蕎麦のために支度したものを年が明けてからも食べる…というのも、「適量を作ればいいだけのことを新年早々出来ていない」ようにも思う。そして、残りものを食べ続ける新年というのも、なんだかうらぶれた生活のようにも思うのだけど「そもそも御節料理なんてものも年末に作って、元日に食べきれないほどのものを食べ続けるという由緒あるものではないか!」と屁理屈をこねて自己弁護する…。

これで年末年始に作ったものは大方なくなった。まだレバーや牡蠣をオイル煮にした残りオイルを使ったトマトソースが残っている…。トマトソースは好きだけど、そしてスパゲッティも好きだけど、頻度高く食べたいものでもないので、これの消費には苦労しそうだ。

 

さて、この正月は映画をよく見た。劇場に行く訳ではなく自宅のテレビで見ているのだから「ビデオを見た」という方が正しい。

年末に遊びに来た末娘と二人で過ごしている時に、彼女が「羅生門の映画を見てみたい」と言い出した。そう言えばしばらく前に電話で喋っている時に国語の教材で羅生門を読んだと言っていたので「あれは黒澤明も映画にしているよ」と話したことがあった。

そこから彼女の中では「世界の黒澤が手掛けた羅生門はどれほど凄いものなのだろうか!」と相当に期待が膨れ上がっており、次に父親に会ったら羅生門鑑賞を持ちかけようと思っていたそうだった。

急に持ちかけられても僕は「羅生門のDVD」など持っていない。七人の侍ならあるが…。そこでAmazonPrimeで探したところ「KADOKAWAチャンネル」なら視聴出来たので、すぐにお試し入会したのだった。

この手のお試し入会は2週間くらいは無料で見られるのだけど、それを超えると自動的に入会して自動的に会費を取られて、退会システムが分かり辛いものが多い。そんなものに金を払うのも惜しいので「お試し期間のうちにちゃんと退会しよう。でも、見たいものはこの期間にしっかりと見てやろう…」と正月から映画ビデオ三昧な時間を過ごしている。

いずれも面白いものだった。

長谷川一夫の二枚目伊右衛門にはピカレスクロマンとしての魅力はなかったが、どんなアングルでも二枚目に映る美学をスタッフ一同貫いているように感じた。そして、好色一代男は訳書であってもいいから一度読んでおこうと思った。

勝新「ボクは5才」については、過去に何度か見ているので、ここでは特に触れない。

映画ビデオを見ながら、余り物をツマミにして酒をチビリチビリとやる。だらけた休暇ではあるが、楽しい正月である。