昨日は夕方早めから酒を飲んでいた。
特に変わったことのない「僕にとってはよくある休日の過ごし方」だ。まあ、休日じゃなくても夜になると酒を飲んでいることが多いし、酒を飲みながら料理をしたり掃除や洗濯などをしていることも普通だのことだし、そうした家事を夜に行う…なんて当たり前に普通過ぎることだ。むしろ、昼間に家事をするのは休みの日だけなのだから「夜なべ」という言葉も実質的には僕にとっては死語なのだった。
しかし、昨夜は(も)家事のようなことをしていたが、それらを敢えて「夜なべ」と呼んでここに記しておく。
この冬に作った七味の香りがよく、とても美味しいのでよく作っていたら随分と量が減ってきた。「使ったから量が減る」なんて当たり前の影響ことだから、小泉進次郎みたいなバカっぽい文章だ…。そして「七味には特に味はない」のだから「とても美味しい」というのも間違えだった…。正しくは「とても香りがよく、ふりかけたものが美味しくなるので…」が正しいのであろう。
さて、この七味というのも唐辛子は加えていない。唐辛子は一味をふりかける。山椒、柚子の皮、青海苔、紫蘇の葉、白胡麻と黒胡麻で作られているから七味でもなく六味とか五味ということになる。あっ、唐辛子を加えれば辛うじて七味になるか…。
市販の七味唐辛子を特に美味しく感じない。スーパーでよく売られているものもそうだし、高ければ香りがいいのか?と思い、なんだかカッコいい容器に入った高価なものなども試してみたが、自分で山椒などを挽いて混ぜたものの方が気高い香りがした。そんな訳で、もう何年も市販の七味唐辛子を買っていない。
この冬に作ったものは確か1月の半ばだったように思うから、二月くらいで一瓶の8割方を消費したことになる。今年は豚汁のような汁物を食べてばかりいたから七味(唐辛子を除いた六味)の消費量も増えたのだろう。
昨日は日中から気温が下がり、寒い一日だった。
なので夕方からは石油ストーブに火を入れた。これは「寒くてたまらん」からではない。今年の灯油を使い切りたかったためだ。春を迎える支度の一つである。
そして、昨夜は銀杏の殻剝き作業も行った。この銀杏は暮れに買ったものだけど、結局食べないうちに春がやって来た。生の銀杏が真空パックされているものを冷蔵庫に入れて保蔵しておいたが、もう傷むだろうからそいつらを茹でて殻を剥いて冷凍保存するのだ。
冷凍保存した銀杏は茶碗蒸しや炊き込み御飯を作る時に役立つ。…って、そのどちらも僕が作る頻度は少ないのだけど。
暖かな日が少し続いたら、その後で寒い日が来る。「三寒四温」というが、近年は「五寒ニ温」くらいの寒い日の勝ち越しで推移していき、いきなり「ニ寒五温」になって春が闌を迎えているように感じる。
昨夜も今日も3月の中旬かと思うと寒いが、「夜なべ」という言葉には冬の夜の作業なようなイメージがある。これはひとえに「母さんが手袋を編む歌」の影響なのだが、昨夜の作業も夜なべをしているような気分になった。