ゴールデンウィークに入ったが、今年は祝日に仕事が入る日も割とあり、長期間の飛び石連休なのでそんなに行楽気分は盛り上がっていない。
昨日も昼過ぎまで仕事だったのだが、午後からは舎弟を我が家に迎えて酒を飲んで過ごした。
季節の味を楽しもうというのがいつものテーマであり、とにかくその時期を目一杯感じ取れる献立で酒を飲む。そのために一昨日は大きな八百屋に出掛けて食材を調達しておいた。
こうした食材を用いた昨日の献立は、胡瓜の糠漬け、小松菜の漬物、水かけ菜の油炒め、金平牛蒡、蕨のおひたし、筍と山椒の葉、トマトとパセリのサラダ、鮎の塩焼き、山葵の醤油漬け、タラの芽とウドの天麩羅。そして冷たい納豆そばも作った。
春の味に舌鼓を打ち「立原正秋ならこの食卓に満足するか?それとも箸をバシッとおいて立ち上がるか?」なんてことを喋って笑う。そして莨をやって酒を飲む。
楽しい時間だったが舎弟に食べさせる食材としては「タラの芽」に金をかけすぎた。そこらのスーパーではあまり見ることがないような大ぶりなもので、トゲトゲもチクチクで新しく、香りも素晴らしかった。「旬のイイ食材に払う対価」としては何も異存はないのだが、「舎弟に与えるものへの対価」としては分不相応なものを支度してやったことを反省した。
カラッと揚げた天麩羅は予想通りに美味しく、舎弟は遠慮なくバクバク食べて、挙句の果てには天つゆを座布団にこぼした。結構、盛大に!彼にはそれなりの制裁を加えようと思うが、楽しい夜だった。