2月に種を蒔いた紫蘇がようやく茂ってきた。
大口を開けて生野菜として食べる…というにはまだ心許ない若造の紫蘇であるが、小振りではあるものの食べられないこともない…というレベルに成長してきたので40枚くらいの葉を摘み取った。今年のベランダ菜園初物となる紫蘇である。
このくらいの量でも買ってくれば数百円するのだから、これから残暑の季節までカネを出さずに紫蘇を食べられるというのは嬉しいことである。
…って、たまには化成肥料やら油粕なども与えているので「完全に只」という訳ではないのだけど、「世話すること自体を趣味として楽しんでいるもの」を食べて楽しむことが出来るというのは素晴らしいことだと思っている。
別のプランターに種を蒔いたディルも今のところ順調に育っている。3年くらい前からディルの栽培に励んでいるのだけど、苗を買ってきても種を蒔いてみても全くうまく育たず、僕はほとほとディルとの相性がよくないものだ…と思っていた。
調べてみても「ディルは簡単に育つ」ということが見つかるばかりで、何がよくないのかもよく分からない有様…。洋食魚料理や肉料理であってもディルの芳香はそれらを美味しくするので瓶詰めのドライのものを買ってきたりする。年に一本くらい。
今年はそういう瓶詰めを買わずにベランダ栽培のディルを料理に使えそうなので、程よく茂ってきた奴らを干して瓶詰めにもしたいと考えている。
さて、紫蘇の話に戻るが、初物の紫蘇は早速漬物にした。夏になると何度も漬け込む「青柴漬け」である。
細くて身の締まった胡瓜と新生姜と一緒に簡易漬物器で作る「簡単だけど美味しくて、乳酸発酵の楽しさ抜群」なやつ。
ゴールデンウィークも終わり、そろそろ初夏らしく暑くもなってくるかと思っているが、この土日もそんなに暑くもならず、気候による夏らしさはそんなに感じ取れないでいる。
しかし、少し前には辣韮も漬けたのでそのうち随分と暑い日も来るのだろう。そうするとプランターの紫蘇もさらに勢いをつけて柔らかな葉を茂らせる。ベランダ菜園においては一年で一番楽しい時期がやって来る。