datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

週末のこと

一昨日、僕の住む地方は梅雨明けを迎えた。

今年は空梅雨だったせいでジトジトした日が続いたという印象もあまりないし、どうしようもなく蒸し暑い日の印象もそんなにない。強いて言えば、ずっと不快な暑さが続いてるし、この不快感が日本の夏らしさなのだろうから、こんなもんだ…と自然に捉えるようにしている。

しかし、それでも梅雨明けは嬉しいもので、早くに始まった夏の盛りの気候を存分に楽しみたいと思っている。

梅雨明けを迎えた一昨日の夜は我が家に職場の部下2名を招いて酒を飲んでいた。鶏肉を沢山買っていたものを唐揚げにして振る舞った。

先日、太田和彦の文章を読んでから淡い味のものを食べるのが夏の楽しさの一つのように思えてならず、鶏の胸肉を買うことも増えた。

ここで言う「薄い味」とは調理方法として素材の味を活かすという意味もあるが、なんだかさっぱりとした食物のことを指す。鰹や鮪の赤身魚でもなく、単に薄味に味付けしたものでもなく、普段僕が食べているような土方料理みたいなものの逆をイメージしている。

鶏の胸肉が「土方料理の逆か?」というとそんなこともないのだが、塩で下味をつけて火を入れたものを梅肉と紫蘇を混ぜたものと食べていると、新鮮な気持ちがしてやけに美味しく感じた。

胸肉を料理して食べるのも随分と久しぶりだったから僕にとっては変化球のような味が美味しさを感じさせてくれたのだろう。ここで楽しむのが鱧やら白身の魚や冷たく冷やした洗いではなく、鶏の胸肉というのもシャバい話なのだけど、近所のスーパーではそうした「美味そうな魚」を見かけないのだから仕方ない…。

さて、一昨日の鶏の唐揚げに話を戻すと、この日は30代半ばと前半の酒もメシも沢山やる男たちとの宴席だったので、もも肉と胸肉を7:3くらいの割合で揚げた。やはり胸肉の唐揚げの方が揚げ方が難しい。しかし、ちゃんと適切な揚げ加減のものはもも肉とは比べものにならないくらいに繊細な味がした。

これは作り手である僕の作り手しての自己満足バイアスがかかっての味なのだろうけど、胸肉の唐揚げは作るのも面白いものだと改めて感じた。

唐揚げの他には漬物などの常備菜で酒を飲んでいたのだが、30男の健啖ぶりは溌剌としたもので先日作ったておいたカレーペーストを使ったカレーライスを出したところ、それも喜んで平らげていた。

…なんて言いながら、僕も彼らが帰った後でフライパンに少し残っていたカレーをメシと一緒に食べたので、50男の食欲というのもまだ捨てたものではない…と言いたいのだが、これのせいか、宴の翌日となる昨日は身体が重くてダルく、出掛けたりはしていたものの基本的にはダラけた一日となった…。

そんな理由があって昨夜は休肝日。6月の半ばには僕にとっては大技となる「4日間の休肝日」を設けたが、酒を飲まずメシも控えた生活というのら身体には随分といいことしているような気になるのだった。「気になる」のではなく、実際に身体にもいいことなはずだ。

これを続けてみようか…とも思ったりするが、夕方を迎えることには酒による開放感が恋しくなってしまう。