datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

あるとこにはあるもんや

僕が中2の時にアニメの「火垂るの墓」が公開されたのだけど、当時の僕は映画を観に行く習慣もないものだから、その後そいつをいつ観たのか覚えていない。

しかし、都合よく補正されているであろう記憶によると「毎年のように夏の終戦の日が近付いた頃」にテレビでやっていたように思うし、公開から何年も経ってからではなく少年期の末期くらいまでにはしっかりとこのアニメ作品と出会っていたように思う。

大人になってから、それも40歳近くになってからはこの作品に頻繁に接するようになり、「終戦の日が近付いた夏の頃」とは言わずに、年に2回くらいはDVDで鑑賞している。

そして作中の印象的な台詞の数々は僕の「ボキャブラリー一軍メンバー」にしっかりと登録されていて、それがハマるシチュエーションがあれば「ここぞとばかり」に多用されている、この10年くらい…。まあ、これは息子や娘、そして家族のように接している舎弟との間に限られるのだけど…。

さて、この作品への賛否やらその解釈は人それぞれ多様なのだが、僕はこの作品が好きだし、その劇中の名台詞の中でも「日常生活での汎用性が極めて高いもの」が本日のタイトルにした「あるとこにはあるもんや」だ!

青少年の頃には「憎たらしいばかりで意地悪な人としか思えなかった西宮のおばさん」は数多くの名台詞を残しているが、その一つがこちら。

「あるとこにはあるもんや…」と思うことは、僕の日常生活においては結構多くある。沼津に住み始めて2年近くになるのだが、この町のスーパーに美味しそうな食材が見当たらないことに辟易としている…。

昨日は仕事の用事で静岡市に出掛けていたのだが、この町には「僕の買物心をくすぐる食材」が多い。

一番悔しく思うのが、沼津のスーパーでは見かけない「沼津産の魚」が並べられていることだ。昨日も商談を終えての帰りがけに今や習慣のようになった「スーパーのパトロール」をしてから帰社したのだけど、「ちゃんとした沼津産の食材」が静岡市のスーパーには並んでいた。

鯵も鰤も沼津のスーパーでは見かけない。これは僕の目に美味そうに映る鯵や鰤が見当たらない…という話であり、どうでもいい鯵とか愛媛産の養殖鰤なんてものは沼津のそこらに溢れかえっているのだけど…。

昨日、静岡で見つけたものは価格的には惹かれるものではないから買って帰らないけど、なぜ産地である沼津ではこうした魚が普通に売られていないのか?と気に掛かる。

僕が沼津に引っ越してからというもの、少しでも食に気を使うような方からは「沼津に異動ですか?沼津は魚も美味しいところだから、毎日楽しいでしょう?」というような声を掛けていただく。

そうした声がけをいただく方との距離感もあるし、そうした方はビジネスパートナーだったりもするから「ええ、まあ…。はぁ…。」と何ということもない返答をすることが多いのだけど、本心では「沼津のスーパーに行っても美味そうなものなんて売られていないから、沼津は別に魚の美味い町などではありませんよ…」と呟いている。中には本当に声高に力説することもあるが…。

 

さて、昨夜は「今ここに書いたことそのまんま」を舎弟と電話で話していた。すると、舎弟から「先輩が好きな水産会社は伊豆の大仁に店を出しているようですよ…」との情報を貰った。

ちょうど今日は「比較的そこに近い方面の水族館での仕事」があったので、仕事終わりに件の魚売り場に行ってみた。

伊豆の中央部にあるショッピングモールの中の魚売り場だったが、やはりここには「ちゃんとしたもの」があった。

沼津では見かけない沼津産の198円の鯵。

沼津と比べれば圧倒的に人口も少ない小さな町のモールのスーパーに並ぶ魅惑的な食材を眺めながら、「あるとこにはあるもんや…」そんな台詞を反芻した。