もう1週間前のことになるが、有給休暇を取った僕は東京に出掛けていた。
仕事ではない私用であるが、全面的な行楽…というものでもなかった。そんな一日に好きなカレー屋に立ち寄った。

ここのカレーを食べるようになったのは2003年くらいからだと思うので、もう20年も昔からの好物だと思うと自分でも驚く。30歳くらいになってからの出来事なんて本当につい先日のこと…のように感じるのだ。

この日は珍しくビールを飲んだ。薄めではあるが行楽気分があったのとこの日もめちゃめちゃに暑かったから。

手際よく骨を取り除いてくれるムルギー(鶏)ランチ。この日は店舗スタッフによる強引なリコメンドはなかったが、来店者の8割はこれを食べているのではないか?というほどの名物メニューだ。
「ムルギーでいいかな?ムルギーだよねえ?」という優柔不断で気の弱い客なら完璧に逃げられなくなるオーダー断定。そして「全面的によくマジぇてねえ!完全によくマジぇてねえ!」と食べ方を指導…と言うよりも指図して、混ぜるまで監視するスタッフ…。
20年のうちには、僕はこうしたスタッフの意見を無視して他のメニューを頼むこともあったし、途中までは混ぜずに途中から混ぜて味が変化していくことを楽しむこともあった。

この日も途中からしか混ぜないムルギーランチを食べたが、安定の美味しさだった。もう何度も食べているのに飽きない味。そりゃそうか、いつだって久しぶりにしか食べないのだから…。
あと「何度も食べているのにいつも不思議に思うこと」は、目で見ると大した量ではないから「おかわりして2杯くらい食べられそうだな…」なんて思うのに、1杯を食べ終わる頃には腹一杯になっていること。あと、食べているとそんなに辛くないと思うのに、終盤に差し掛かると結構辛いカレーを食べている気になること。
いつものようにそんなことを考えながら、久しぶりのカレーに舌鼓を打つ休日だった。