昨日は深夜1時(25時)過ぎに沼津の自宅に帰宅したのだが、簡単な片付けをしたりしていて結局ちゃんと眠ったのは2時半頃だった。
今朝は随分と眠かったのだが7時前に目が覚めたので、午前中に旅の荷物をちゃんと片付けて、これから仕事も始まることだし、この先数日分の食材を八百屋に買いに出掛けたり…と、数日ぶりの「本当にいつもの日常」を過ごしていた。
旅に出ているとその間に楽しい思い出ができたり、うんざりするほど長い時間を鈍行列車で過ごしているのだから色々なことを考えたりする。旅という特別な環境で「いつもの日常」のことを考えてみると「この先、あれをやろう、これもやっておこう」という物事も見えてきたりする。日常生活を俯瞰で見られる感じ…。
日々の生活が再開されるとそのうちにそんなことなど忘れてしまって、水が低きに流れるような怠惰な生活を繰り返してしまうのだけど、ちゃんと意識を高く持ち続けていきたい…なんて立派なことを考えたりする一日だった。
旅の二日目のことだが、僕たち3人は夕方前に高知に辿り着いた。僕が初めて高知を訪れたのは5年前の夏の旅でのことだった。その時の高知滞在があまりに楽しかったので「きっといつかまた来よう…」と思っていたのだが、僕が想像していた以上に「早いスパンでの再訪」となった。
高知に着いてからはホテルの近くのスーパーに出向き、なるべく地の人が普段の食卓で食べているようなものを買ってきて父子3人での夕食にした。



イサキと烏賊の刺身、鰹のたたき、トマトなどを食べながら土佐鶴を飲む。高知では本当にそこら中に土佐鶴の広告看板が出ているし、スーパーにも沢山の種類の酒(土佐鶴)が置かれている。
分かっていたことなのだけど、土佐鶴好きの僕としてはやはり嬉しくなる。そして息子と娘にも「土佐鶴聖地の素晴らしさ」を説明して、一緒にゴブゴブと飲む。
大学生の2人にとって「50歳を越えたおっさんがハイテンションで売場の品揃えに喜び、そしてその酒を飲みながらそいつの美味しさについて喋りまくる夜」というのもなかなかにウザい体験だったのだろうと思うのだけど、僕は素直に「土佐鶴が並んでいる環境が嬉しい」のだから仕方ない…。
高知に出掛けたならば「外の飲食店での一般にはもっとベタな楽しみ方」なんていうのもあるのだろうけど、それは息子と娘に関しては「彼らが自分の経済力で旅を楽しめるようになってから」のお楽しみにすればイイことだ…と思う。その地の食物の楽しさを知るにはスーパーでの食材を食べるのものも魅力的なことだと思っている。
さて、僕たちの高知の夕食で印象深かったのは「大蒜」である。「高知の地の人たちが食べる食事に大蒜の含有量が多いこと」は5年前の旅の時に気が付いたのだが、今回のスーパー食材にも大蒜が多く添えられていた。
鰹のたたきにも「僕が思う適量の3〜5倍の大蒜」が添えられていたし、売られている酢味噌も大蒜が加えられていた。…という訳で、僕はその大蒜酢味噌を買い、西日本では一般的なオバイケと高知の青葱を湯掻いてヌタにして食べた。

これは個人的な好みで言うと全く好きではなかったのだが、高知という土地の普通の食物を知りたい…という点では本当に面白い食物だった。

※写真は旅から持ち帰った「件の酢味噌」。「ブリ・はまち・しいら・どろめやのれそれ・刺身こんにゃく・厚あげにつけてこじゃんとうまい。」とパッケージにあるが、「どろめやのれそれ」ってなんだろう?とにかくそんなものにつけると「こじゃんと」ってめちゃめちゃという意味だと思うが美味しいそうだ。残念ながら僕にはこじゃんと美味しくもなかったのだが…。
各地方の風土というのか人柄というのか、旅という機会で他所からやって来た僕たちが知りうるものなんて本当にその一部であることは分かっているつもりなのだけど、高知の酒と食物に接して「おおらかでバイタリティに溢れた高知」というイメージに納得がいくように感じた。