この5年間は特に引越も多く、このブログを始めてからは年末で6年になるのだけど、これから住むウチが4カ所目の住居となる。
引越というのを一言で言えば「住居を移すこと」なのだろうけど、僕の場合は引越した先の環境なんてすぐには整わない。大き目の旅行鞄で荷物を運べるようなミニマリストの方をこういう時は羨ましく思う。
…って、言い過ぎた。僕には調理を効率よく進めるための調理器具が必要だし、そうして作った料理を気持ちよく美味しく食べるための器の類も必要だ。
気分に応じて装いを変えられるだけの服飾も必要だし、自宅の空気を心地よいものにする音楽や書籍も必要だ。
…と、こうした僕にとって必要なものを持ってくるだけで大変な作業だし、引越し元と先では間取りが変わってくるのだから、それらの収納場所を考えるだけで随分な苦労となる。
何をどこに片付けるかを計画して、そこに収まりのよい収納場所を作る。そうした作業は服飾や食器を含む台所用品に限らず、意外なところでは洗濯用品や洗面道具、タオルやトイレ用品など、とにかく引越先は「収納については全く使い手のことを考えていないリフォームをしているところ」なのでやることが山積なのである。
こうした作業は年内には完全に終わらせたい。本当は10月いっぱいに済ませたいのだけど、様子を見ながらベストな方法を模索するために「不便な状態でものを考えながら過ごす期間」も必要なのだ。そういう訳で僕の引越作業はあと3カ月くらい続く見込みだ。
さて、一昨日の土曜日は神田のホテルに泊まっていた。大したこともしていないのに夕方には疲れていた。その前の3日間、送別会が続いていたのでその疲労がとれていないのだった。
そんなに疲れるなら飲まなけりゃいいのに…とも思うのだが、宴席になると酒の量は増えてしまうのだ。外の酒というのは概して薄くて何杯も飲ませようという魂胆に満ちたものだからというのもあるが、自宅だと数分の一の量で充分に酒を楽しめるのは不思議に思う。


ホテルの近くのニュー加賀屋。ここで酎ハイ2杯と串焼き3本、そして莨を楽しんでから、日本橋界隈を歩く。
三越の地下に立ち寄り、夜なので値引きされた惣菜の盛合せを買い、ホテル近くの肉のハナマサで買ってきた一瓶500円のワインといただく。

三越とハナマサ、そこを利用する客層(というか、買物客のパッとした見た目)は耳がキーンとなるほどの高低差があるように感じた。

普段食べることもないし、そして沼津には売られていない彩り豊かな惣菜。綺麗なその姿は三越にいたスタイリッシュな人たちのようだった。
三越の買物客はほとんどの人がそのまま雑誌のストリートモデルとか(年齢層により掲載誌は異なるのだが…)、見るからに服飾にお金をかけていそうな人たちだけだった。都会的でシャレている。田舎町を歩けば「やっぱ、東京の人はお洒落じゃねえ…」と噂されるような人たちばかりだった。
僕はいつものゴム草履と短パンで日本橋界隈をペタペタと歩き回っていたのだが、同じような属性の人はハナマサに行くと普通にいた。
ぱっと見た客層が全く違うデリカテッセンでの献立。華やかで美味しそうに見える三越惣菜はちょっと立派な工業製品という味で、見た目とその価格には大きく及ばない味だった。
「綺麗で体裁は整っているのだけど、軽薄な内容」これに疑問を抱かずに金をかけることが東京らしさの一つなのだろうと思った。