datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

息子との暮らし

まもなく11月も終わってしまい、来週にはもう12月を迎える。いつもいつも言っていることなのだけど、時間が過ぎるのは本当に早い。

まだ暑さも緩まない9月の末に東京に越してきて、10月の上旬には息子が我が家に合流した。そこから始まった「おっさんと兄ちゃんの二人暮らし」も間もなく2カ月になる。

生活力(…と言えば一般には経済力のことを指すことも多いのだろうが、僕は経済力以上に「日々を快適に過ごすための能力」のことを指す…)が極めて低い息子との生活である。今年23歳になった息子は掃除、洗濯、炊事など日々の家事と呼ばれるような物事が本当に下手くそだ。

「一般に20代前半の男なんてそんなものだ。」という意見も多いだろうし、そうした家事などほとんど出来ないおっさんが世の中には沢山いるのを目にしたこともあるが、そんな底辺ばかりを見ていれば人の志などレベルが下がる一方だ。下を見て「自分はまだマシだ」と思うことは何かの気休めにはなるのかも知れないが、僕はそんな生活はしたくないので、息子への指導の日々はまだ続いている。

これをやれ、あれをやれ…という指示が疎かにされていることもあるので怒ったりするのだが、「我が息子の場合は、何のためにそれをやるのか?を考えずに漫然と過ごしていやがる」のだから、数日前に指示したことをまた数日後にも指示をするような有様…。

馬鹿を相手にすることがこれほど疲れるし苛立つものだとは思っていなかった。

時折、一緒に過ごすことはあったものの、僕が彼と離れて暮らすようになって15年くらいが経った。その間に僕が奴の生活力を高めるような教育を施していればこんな体たらくではなかったのだろう。

親としての責務を全うすべく、イライラしながらも指導を続ける毎日だ。しかし、イライラして叱責ばかりしたところでしっかりとした効果が生まれる訳でもないのだから、子育てというのは難しいものだ…。僕が親になってから、もう23年も経つのだけど…。

 

さて、そんなバカ息子との生活の中でここしばらくは昭和ドラマを一緒に見ている。アマプラの「パパと呼ばないで」だ。このドラマは20年くらい前にDVDボックスを買い、昔も何度も見たのだがやはり面白い。

昔、このDVDを見ていた頃は主人公である右京さん(石立鉄男)に感情移入していたが、今では下宿のお父さんである靖さん(大坂志郎)の振る舞いや台詞にグッとくる…ということに驚いた。ネットで調べてみたら当時のドラマ出演時の大坂志郎の年齢は僕とだいたい同じ50代前半だった。そりゃ共感する訳だ…。

有名なドラマだから知っている方も多いだろうが、作中では石立鉄男が少しでもいいパパであろうと奮闘する。その奮闘ぶりには見当違いなところもあるからコメディとしての笑いどころも生まれるのだけど、息子と別居を始めた頃はこのドラマを見ることが出来ないように思っていた。

コメディにおける石立鉄男のミスは笑えるが、実生活の僕の父親ぶりには笑える要素などなく、とにかく父親らしいことをちゃんとしていない自分が嫌になるので、このドラマを見たくない時期があったのだ。自分の親としての馬鹿さ加減を指摘するようなシーンには目を背けていたかった。

そんな苦い思い出もあるこのドラマを息子と一緒に見ていることが本当に楽しい。「いいパパであるための努力」なんてなんだか恥ずかしいことだが、そんなに長くはないであろう息子との二人暮らしの間は口うるさくとも本質的な愛に満ちた態度で奴に接しよう…と思ったりする。

これをちゃんと出来ているかは分からないが、昔は目を背けていたドラマを楽しく見ている…という今の日々が楽しい。