年末から年始にかけて僕は料理に没頭する日々を過ごしていたが、そんな中で今年新たに気付いたことを記しておく。
寒い時期になると鱈の子が魚売り場にも出回る。真鱈の大きなものは安価だが、特にそいつを食べたいとも思わない僕としては、鱈の子と言えばやはりスケソウダラのものの方に食指が動く。
両者をちゃんと食べ比べてもいないので、その判断は「完全に見てくれだけ」のものなのだから、鱈の子についてよく分かってもいない馬鹿の戯言だと思って欲しい。

さて、僕は年末に鱈の子をスーパーで買ってきた。数えてみれば9腹分が入ったものが650円だったので、そいつを僕は「お得な品」と考えて買ってきたのだった。
2腹はさっと焼いて子供たちと食べたのだが、残ったものを強めの塩に漬けて随分と水が抜けたものを醤油と沢山の唐辛子に浸しておいた。ちゃんとした作り方は知らないのだけど自作の明太子である。
これは鱈の子と塩と醤油と唐辛子だけの味で実に潔いものなのだが、僕はすぐに好きになった。昔、似たようなものを作って食べてみたことがあったが、それは意外に生臭く全く美味しいものではなかった。その時との製法の差といえば塩の量である。多くの塩を用いたことが生臭さを抜いてくれたのだろう。

発見と言うには本当に大したこともないものなのだが、これから先の僕は明太子を買ってこなくなるのだろう…って、これまでもアレは割高だから滅多に買わなかったのだけど。
この手作り明太子を楽しめるのもスケソウダラの子が安価に出回る寒い間だけかと思う。塩蔵の鱈子や明太子は四季を問わずに味わえるものだと思っていたが、こうしたものも手作りにしてみると季節による有難みが増して一層美味しく感じることが出来る。