今日から4月…と言うよりも、もう3月が過ぎ去ったことに驚く。ついこの間お正月だったのにあっという間に3カ月が過ぎたのだ。
…って、このブログを始めてから毎年この時期になると「こんなこと」をここに書いているように思う。毎年そう思うのだから仕方ないのだけど、そろそろ年月の流れの早さにも慣れてきて「ああ、こんなもんだよね…。3カ月が過ぎるのって…」なんて思うようになってもいいようだが、全くそうはなりそうにない。
さて、昨夜のことだが、3月の下旬…つってもつい数日前に仕込んだ山葵漬けを食べた。

我が家では息子も娘も山葵漬けが好きだ。この時期なると「春の味覚の代表格」として食べる山葵漬けを楽しみにしている。…そりゃ、毎年ありがたがって美味そうにそいつを食べる父親を子供の頃から見ていれば好きにもなるか…。
昨夜は息子と娘と3人で山葵漬けを楽しんだ。今年はいよいよ山葵の葉も茎も入手困難な環境になってしまったので初物となる今回が今年最後の山葵になるかも知れない。「かも知れない」なんてヌルい捉え方ではなく「最後になるもの」と思い込んで3人で山葵に臨んだ。
いつものように糠漬けとサラダなどでウイスキーを少しやり、それから刺身と山葵漬けで日本酒をやった。普段は主役となる刺身もこの日は「山葵を美味く食べるためのワキ」である。お酒先生(我が家では酒に敬意を払って「先生付け」する…)であっても、昨夜は山葵を引き立てるためのワキになってもらった。
本来は白身の魚の刺身に山葵漬けを添えて食べたかったのだが、安価で良質なものがなかったため南鮪のブツと山葵を一緒に食べ、土佐鶴を冷で飲んだ。

そして昨夜の真打ちが玉子かけである。炊きたての銀シャリに室温に戻しておいた玉子を落とし、山葵漬けとその漬汁をかけてザフザフとかき込むメシ。山葵の絡みと爽やかさが際立つ食べ方だ。
写真は2膳のメシだが、何も2膳食べた訳ではない。2膳食べるなら1膳を食べ終わってから2膳目を用意するし、そもそも僕は昨夜はメシは食べていない。酒を優先したのだ。

写真のメシは息子と娘が食べたものだ。僕は食べていないのだが、その味はよく分かる。目に味覚があるから…つーのは嘘だけど、自分の作ったものの味は見れば分かる、山葵漬けは食べているのだし。
今年の山葵は大きく育ち過ぎていて茎などボキボキに硬いものだった。山葵漬けもボキボキの茎で作ったものの多少劣った味がしたがそれでも美味しいものだった。
他の漬物もそうなのだが、山葵や辣韮や梅なんてそいつを漬けるのは年に一度だ。山葵はこれまでに年に3〜4回漬けたりしていたが、それはあまりにも恵まれ過ぎた環境であり「年に一度しか漬けられないもの」と思っておいた方が幸せであろう。
こうした漬物を生涯の中であと何度漬けられるのか分からないが、限りのある機会と捉えてしっかりと楽しみたいと思う。